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浜松・神明町にシェア屋台 路地裏倉庫がフード提供の新たなコミュニティーに

倉庫の鉄骨の骨組みをむき出しに、屋根は透明な波板を使うことで開放感のある空間

倉庫の鉄骨の骨組みをむき出しに、屋根は透明な波板を使うことで開放感のある空間

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 浜松・神明町に2月17日、シェア屋台「肴町Little」(TEL 053-450-8008)がオープンした。

「sonogo-no-kakeru」店主の熊谷竜也さん

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 「小さな空間で小さくはじめる」をコンセプトに、起業や創業をするために活動する人を支援するインキュベーション施設として、屋台を貸し出す同施設。同所はゆりの木通りの路地裏にあたり、以前の趣を残す形で通りの裏手にある倉庫を改装した。まぜそばと中華そばの「sonogo no kakeru」とナチュールワインと点心の「しょぼくれ夕日飯店」が屋台出店者に決まり、オープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約12坪。席数はカウンター5席、テーブル15席の計20席。倉庫の鉄骨の骨組みをむき出しに、屋根は透明な波板を使うことで開放感のある空間。床をコンクリートで打ち直し、床の一部やベンチ、カウンターなどにレンガを使う。屋台は簡易的なキッチンスペースを貸し出し、最大3台まで同時に出店が可能。

 「sonogo no kakeru」店主の熊谷竜也さんは以前ラーメン店を経営したが、いったんその道をはなれていた。また店を持ちたいと考えていたところ、店を持つよりも手軽に始められることと、「街中を盛り上げたい」という思いに共感し、同施設の募集に応募。現在、週5日出店している。メニューはかつお節がきいた和テイストのまぜそば「mazeru」(700円)と魚介からだしをとった「中華そば」(700円)を用意。女性や年配の人にも食べやすい味で提供し、今後は以前のラーメン店で提供していた味も復活させていくという。

 「しょぼくれ夕日飯店」店主の岡田肇(はじめ)さんは料理人として働いているが、自分の思い描く中華料理を提供したいという思いを抱いていた。知人で一般企業に勤めるカーソンさんがソムリエの資格を持っていることから、2人でナチュールワインと点心の店として出店を決めた。2人とも本業がある中で、自分のやりたいことを始める場所として同施設を利用する。提供するメニューは「スープ水餃子(ギョーザ)」(3個=250円)、や「焼売(シューマイ)」(4個=160円)、「揚げ手羽元 辛味だれ」(120円)などのフードメニューや添加物のない「ナチュールワイン」(グラス=600円~)を用意する。

 「いろんなジャンルの人が混ざりあって、新たなコミュニティーが生まれることに可能性を感じる。浜松の街中にも路地裏で活用されていないところはまだまだあるはず。路地裏の活用法としてのモデルにしたい」と同施設担当の高林健太さん。「ここに来たら日替わりでいろいろな食事ができ、音楽も聴ける空間にしていく。まだまだ出店者を募集しているのでぜひ応募してもらい、一緒に街中を盛り上げていけたら」とも。

 営業日や営業時間は出店者により異なる。

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