浜松・大久保町のすし店「さの寿司」(浜松市西区大久保町、TEL 053-485-8559)が4月1日、ランチバイキングを始めた。
今年で37年目を迎え、出前、テークアウトなども行う同店。今までは客の要望がない限り昼の営業はしてこなかったが、「もっと幅広い世代の人にすしを食べてもらいたい」という思いから、土日限定でのランチバイキングを開始した。
店舗面積は約40坪。カウンター10席、座敷47席の計57席。昭和時代を感じさせる趣のある店内。バイキングの際にはカウンターにすしを並べ、特設の台を設けて天ぷらなども提供する。客が食べたいすしを待ち時間なく食べられるように、あらかじめすしを用意し、減った分だけ握り足していく形式を取る。
バイキングのすしネタはマグロや穴子、カニ、イクラなど約20種類を用意。中でも北海道のウニやマグロには力を入れ、一般的なメバチマグロとは違い脂ののりがよくうまみの強いミナミマグロを使う。「ほかでは食べられない、質の高いすしをバイキング形式で食べられるのが売り」と二代目の佐野有さん。ほかにも季節もののトリガイやアマエビ、タイのほか、芽ネギやホタルイカなどもそろえる。旬のネタも随時入れ替えて提供するという。
ほかにも、ミツバやセロリ、小松菜などの地元野菜を使った料理や天ぷらも用意。天ぷらはエビや鶏の天ぷらが人気で、現在はエンドウやふきのとう、菜の花など、春の旬の素材も使う。
「今まで常連客が多かったが、ランチバイキングの影響で若い世代の人など今までと違う客層が増えた。幅広い世代の人に利用してもらいたいという思いから始めたのでうれしい」と佐野さん。「『この値段でこんなにいいネタのすしが食べられるなんてうれしい』と客にも喜んでもらえている。バイキングは今後もずっと続けていき、平日も要望があればやっていきたい」とも。
ランチバイキングの営業時間は11時~15時30分。土曜・日曜限定。料金は、男性=2,980円、女性=2,380円、4~9歳=1,000円(以上、税別)。