浜松の舘山寺総合公園(浜松市西区呉松町)で5月19日、イベントツアー「浜名湖ほたる観賞ガイドツアー」が始まった。主催は舘山寺温泉観光協会(TEL 053-487-0152)。
ゴールデンウイークが終わった後のオフシーズンに観光客を呼び込もうと、舘山寺温泉に宿泊する旅行客向けに2008年から始めた同企画。毎年約1万人が参加し、多い日には参加者約250人に上ったという。昨年まではフラワーパークでもホタル鑑賞のみの夜間営業を行ってきたが、今年から行わなくなり、観光協会のガイドツアーを一般客も参加できる形に切り替えて開催する。
園内の小川沿いや池などにゲンジボタルとヘイケボタルの2種類が生息し、シーズン前半にはゲンジボタル、後半にはヘイケボタルを見ることができる。鑑賞ツアーは約40分で、ホタルの生息環境や特徴などをガイドが説明するほか、ホタルが美しく見られるスポットを案内して回る。
ホタルの寿命は約1年間。その内1週間という短い期間だけ光を放ち夜空を舞う。日中は草むらに隠れ、日が暮れてから2~3時間の間光を出して、雄と雌の光の交信を行う。「ホタルはじめっとした日に多く出てくる。今年は昨年より1週間早い開催だが、日に日にホタルの数も増えてきていて見頃を迎えている。多い場所では100匹くらいのホタルが飛んでいる」と専務理事の佐藤英年さん。子連れの家族から年配の人までさまざまな世代がツアーに参加。「こんなにいるとは思わなかった」「感動した」などの声が多く、驚きや喜ぶ客が多いという。
「舘山寺のホタルも知名度が上がり、一つの魅力として観光資源になっている」と佐藤さん。「これから6月初旬が見頃で、ゲンジボタルが優雅に飛ぶ姿を見ることができる。後半には飛び方の違うヘイケボタルに変わり、違った楽しみ方もできる」とも。
ツアーは1日2回。1回目=19時30分~、2回目=20時15分~。料金は、大人=800円、小中学生=400円、駐車料=200円。電話予約制。6月17日まで。