浜松・東三方原町に7月30日、紙雑貨店「Papel en sol(パペル エン ソル)(浜松市北区東三方原町、TEL 053-488-7557)がオープンした。
紙器メーカー「遠州紙商事」の直営店となる同店。ネット社会発展する一方、ペーパーレスになり紙の需要が減ってきている近年、同社では生活の一部として使われる「紙」の魅力を発信したいと考えていた。不動産事業も行い、交通量の多い同所のテナントにコーヒー店が入ったことから、「カフェの帰りによってもらい、紙の魅力を発信しよう」と出店を決意。アンテナショップの位置付けでオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約34坪。店名の「papel en sol」はスペイン語で紙を意味する「papel」と、遠州やご縁などから「エン」をとり、最後にスペイン語で「太陽」を意味する「sol」をつけた造語。遠州地域の人たちに愛されるような店にしていき、ペーパーレスの時代ではあるが紙を日の光に当てたいという思いを込めて名付けた。
店内には2000を超える商品が並び、その約7割がノートやメモ帳、祝儀袋などの紙製品。動物の形の付箋や紙風船など、ほかの店では扱っていないような珍しい製品や、紙皿や紙ストローなどのパーティーグッズ、カラフルな包装紙やエンボスのかかった海外製の包装紙なども取りそろえる。中には、和紙と特殊な素材で作った和紙製品「SIWA」のような一風変わった製品も扱う。バッグやペンケース、帽子や名刺入れなど日常で使えるアイテムで、雨にぬれても破れないという。「一つ一つ製品によって和紙のしわが違い、ジーンズのように使い方によって素材の良さがでてくる遊びのある製品」とマネジャーの加藤哲也さん。ほかにもデザイン性の高い紙皿「WASARA(わさら)」も販売。サトウキビを絞ったあとの繊維を原料に作った製品で、デザイン性が高いことからパーティーやレセプションなどで使われることが多いという。紙に関連するような、万年筆やガラスペンなども用意するほか、紙は木からできていることから木工の知育おもちゃなども扱う。
「今までは受け身が多かったが、これからは客の意見を聞くことができる。一方的に発信するのではなく、一般の客の意見も取り入れていきたい」と加藤さん。「デザイナーが紙を選びながら打ち合わせのできるスペースなどコアな部分も作った。近年はDIYをして自分でいろいろなものをアレンジする人も多いので、一般の方からデザイナーやこだわりのある人までさまざまな人に紙の魅力を発信していけたら」とも。
営業時間は、月曜~金曜=10時~19時、土曜=10時~20時。日曜定休。