模型展示会「第3回 みんなの模型大展示会」が現在、浜松市早馬町の「クリエート浜松」(浜松市中区早馬町)で開催されている。
市内にある模型店「バンブー」(浜松市南区西町)に集まるモデラーで作ったクラブ「浜松BMC」と、静岡市で活動している艦船模型クラブ「静岡デルタクラブ」が主催する同イベント。ほとんどの展示イベントは団体出展しかすることができず、個人モデラーの発表の場をつくろうと6年前に始めた。出展スペースの料金も無料で、個人でも出展しやすいような展示会として3年に一度開催。今年は浜松を中心に県内外から11クラブと個人出展27人の作品を集め開催した。
プラモデルや木を削ったソリッドモデル、ペーパークラフトなど材質に制限はなく、自分の出展したい模型を自由に展示できる同イベント。戦闘機や戦艦、ガンダムやミニ四駆、ボトルシップ、ジオラマなどジャンルはさまざま。わざと使い込んだような汚しをつけたり、細かいマーキングを筆で描いたりと、細部にまでこだわった模型が約360点並ぶ。中には小学生が作った作品や親子で製作したものもあり、子どもから大人まで幅広い世代が参加。パースを付けて遠近感を出したブルーインパルスのジオラマや、3Dプリンターでパーツをおこしたガンダムのジオラマなど、工夫をこらした作品が多く展示されている。大きな作品では全長約1.2メートルの「戦艦大和」があり、横に駆逐艦を置くことで、大きさの対比ができるようにしている。同団体からは英国をテーマにした展示スペースを用意。「戦闘機や軍艦といえば日本やアメリカ、ドイツなどがメジャーだが、珍しいイギリスの軍艦や戦車などをテーマにした」と副会長の多伊良真さん。各作品には戦闘機の名称だけでなく、製造会社や型式、所属部隊なども記載されたキャプションがつく。これから週末にかけて東京からの団体の出展もあり、700点を超える作品が集まるという。
前回開催は約1,600人の来場者があり、学生から社会人、年配の人まで幅広い世代が来場。中には戦争を経験した90代の客もいたという。「近年、軍艦のゲームがはやり、ゲームをとっかかりに史実に興味を持つ人も多い。若者の来場が増えているように感じる」と多伊良さん。「自分の作品を見てもらいたいというモデラーは多い。好きなジャンルの人が集まることで交流も深まる」とも。
開催時間は10時~18時(最終日は16時)。24日まで。