ミュージシャン発掘コンテスト「金の卵箱コンテスト」の決勝ライブが3月30日、地域情報センター(浜松市中区中央)で開催される。
音楽活動をする中高生の親や、アマチュアミュージシャンのサポートをする人たちで、約1年半前に結成された団体「はまあこばこ」が主催。中高生では金銭的にライブハウスを借りることが難しいため、公共施設や駅前、路上などを同団体が借り、月に1回の頻度で無料ライブを開催してきた。コンテストは、高校生ミュージシャンの崎山蒼志さんをはじめ、全国から注目されるミュージシャンが増え、才能ある若者の新たな発掘や育成を目的に企画。音楽の街として浜松を盛り上げる狙いもある。
2月1日~2月末日の1カ月間、「浜松で有名になりたい」「オリジナル曲を聞いてほしい」と考えている10~23歳の若手アマチュアミュージシャンを募集。県内を中心に30グループの応募があった。同団体スタッフや、決勝でゲストライブを披露する、おおたりおさんと藤田充さんが音源を審査。魅力を感じるアーティストや、今後期待を持てるアーティストを選出。ギター弾き語りが6人、DTM音源とボーカル1人の計7人が選ばれた。選出された中には静岡県出身の大学生が多く、高校生もいるという。ラジオ番組が主催する音楽オーディションで優勝した「Ritomo」や、崎山さんを輩出した浜松でも活動したいと東京から出場する「Lil Hyvää(リル ヒュヴァー)」、浜松出身の大学生「日南(ひな)」などが出場する。
決勝ライブ当日は1人10分の持ち枠の中で2曲ずつ演奏。イベント関係者やインターネット番組などの音楽関係者が審査し、オーディエンスの投票も含めてグランプリを決める。グランプリに輝いた人にはラジオやネットテレビなどの出演、SNSでの発信、同団体主催ライブでのメインアクト出演など、音楽活動をバックアップする。
「若い才能あるミュージシャンの発掘と同時に、浜松のミュージックシーンを盛り上げたい」と代表の藤根政幸さん。「活動をしている中で、ライブイベントに関心を持ってくれる人が増えてきているように感じる。アマチュアのイベントを見たことがない人にも見てもらいたい。浜松は音楽の街なので、ライブを見るということを一つの趣味にしてもらえたらうれしい」とも。
開催時間は14時~17時45分。