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浜松・村櫛町でチャリティーイベント 55メートルの回廊に「親が子を抱きしめる」絵画70点

主催者の大石朋子さんと小林憲明さんの作品「ダキシメルオモイ」

主催者の大石朋子さんと小林憲明さんの作品「ダキシメルオモイ」

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 イベント「みずのもり+ダキシメルオモイ展」が4月27・28日、浜松・村櫛町のソーラーメーカー「OMソーラー」の社屋と敷地「地球のたまご」(浜松市西区村櫛町)で開催される。主催はtetote。

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 東日本大震災以降、年に数回、子ども向け用品のフリーマーケットや、飲食店やハンドメイド雑貨が出店するマルシェを開催し、出店料の一部を東北の小学校や少年団などに寄付してきた代表の大石朋子さん。廃校になった新城市の門谷小学校で行われたマーケットに参加した際、田原市を中心に活動する画家・小林憲明さんの作品「ダキシメルオモイ」に出合った。絵に感銘を受けた大石さんは、地元でも同絵画のイベントを開催したいと考えていた。緑に囲まれ浜名湖を望むことのできる同所がぴったりだと思い、小林さんに提案。小林さんも同所が気に入り、開催が実現した。

 当日は同所の全長約55メートルある回廊「コリドール」を使い、小林さんの絵画を展示。回廊は連続した木の架構で、天井がガラス張りで開放感がある。天井から絵を吊るす形で、約70点の作品を並べる。親が子どもを抱きしめる姿を描いた同作品。震災後、「原発事故を機に福島県で放射能から子どもを守るためにたたかう母親たちの力添えがしたい」という思いで描き始めた作品だという。母親が子どもを抱きしめるものや、父親が抱きしめるもの、母親より大きくなった子どもと抱きしめ合うものなど、等身大の親子をさまざまな組み合わせで描く。夕焼け時には作品をライトアップし、幻想的な空間で絵画を鑑賞できるという。

 浜名湖を望むことができる同所のカフェテリアや駐車場ではマーケットを開催。浜松を中心に、豊川から掛川までの飲食店や作家など、2日間でトータル50の団体が出店する。飲食ではパン店やケーキ店、カフェ、コーヒー店などが出店。バッグや服飾、アクセサリー、インテリア用品などの物販もあり、ハンドメードで一点物も多く、出店者は、趣味ではなく本職としている人で、クオリティーの高い人を厳選したという。積み木作りやししゅうブローチ作り、ハーバリウムなどのワークショップも開催する。

 「tetoteは『手を合わせる』や『手をつないで』という意味を込めている。浜松ではまだ大きな地震は来ていないが、震災が起きたときのために、周りの人とのつながりを作っていきたい」と大石さん。「『ダキシメルオモイ』は誰もが持っている思いだと思う。親が子に思うこと、子が親に思うことなど、考えるきっかけになれば」とも。

 開催時間は、27日=11時~18時、28日=10時~16時。

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