女子プロ野球夏季リーグの試合が6月29日・30日、浜松球場(浜松市中区上島)で開催される。
2010(平成22)年に創設された女子プロ野球。現在、「京都フローラ」と「埼玉アストライア」、「愛知ディオーネ」の3チームと、育成チーム「レイア」の4チームから成る。昨年までは前後半の2リーグを開催してきたが、今年は春季と夏季、秋季の3リーグを開催。6月2日から始まった夏季リーグは愛知ディオーネの本拠地「一宮市営球場」を中心に東海地方で試合を展開している。愛知ディオーネには浜松出身の選手が2人在籍していることから、浜松市民にも女子プロ野球の魅力を伝えようと浜松での開催を決めた。
29日は京都フローラ対埼玉アストライアと、愛知ディオーネ対埼玉アストライアの2試合。30日は埼玉アストライア対京都フローラと、愛知ディオーネ対京都フローラの試合を開催。京都フローラは女子プロ野球創設時からのベテラン選手が多く、レベルの高い選手が集まるチームで、打力があり迫力のある試合が多いという。一方、若手選手の多い埼玉アストライア。レイアでの育成を終えた若い選手がチームを盛り上げ、打線に火がつくと止まらないという。愛知ディオーネは守備からリズムを作り、小技を交えて確実に点を稼ぐチーム。浜松出身の浅野桜子選手や星川あかり選手が在籍。セカンドを守る浅野選手は守備の名手で、星川選手はショートを守り、守備がうまいだけでなく長打力もある選手だという。
試合前や試合後にはファンクラブ向けにイベントを開催。サイン会やキャッチボール体験、キッズ会員向けのアナウンス体験などを行う。「女子プロ野球は一球に対して全員が全力で最後まで諦めないところが魅力。イベントも開催し、選手との距離も近い」と日本女子プロ野球機構広報の岩田きくさん。「浜松では初開催なので、生のプレーを見てもらい、女子プロ野球の魅力や楽しさを体感してほしい。選手たちに声援を送ってもらえたらうれしい」と話す。
「地元浜松でプレーできることをとてもうれしい。当日は地元の友人・知人だけでなく、初の浜松開催ということもあり、初めて女子プロ野球を観戦する人もたくさんいるはず。女子プロ野球の魅力を伝えられるように精一杯頑張りたい」と浅野選手。星川選手は「浜松初開催ということでとても光栄。浜松球場は中学時代、よく試合で使っていたグラウンド。思い出の地で勝利に貢献できるよう精一杯頑張る」と意気込む。
11時、13時30分プレイボール。前売り券は一般=2,200円、シニア(60才以上)=1,800円、中高生=700円。当日券は一般=2,500円、シニア=2,000円、中高生=800円。電子チケットは一般=2,100円、シニア1,800円、中高生=600円。小学生以下無料。