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浜松科学館がリニューアル オープン初日は長蛇の列で2000人超の来場者

オープン初日、開館前から長蛇の列

オープン初日、開館前から長蛇の列

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 「浜松科学館みらいーら」(浜松市中区北寺島町、TEL 053-454-0178)が7月6日、リニューアルオープンした。

バイクの運転シュミレーターで遊ぶ子どもたち

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 1986年の開館以来、初の大型リニューアルとなる同館。「未来」と遠州地方の方言の語尾である「~ら」を組み合わせた名称で、コンセプトは「自ら考え、対話し、行動する『科学×挑戦』の活動拠点」。「アクティブラーニング」を展示テーマに、実際に体験して学べる展示形式で内装を一新。浜松市出身でノーベル物理学賞受賞者の天野浩さんを名誉館長に迎え、リニューアルオープンにこぎ着けた。

 音・光・力・宇宙・自然の5つのゾーンに分け、新技術のコーナーも設ける。いずれも体験型で、約60点の展示。音ゾーンの「アクティブ・サウンド・ライブ」はメロディーやコード、リズム、ベースなど楽器を選択し、4人でリズムを合わせて楽器を演奏する展示。ヤマハやカワイ、ローランドなど楽器メーカーの技術展示もあり、音の物理的な性質やしくみ、さまざまな技術応用までが体験できる。光ゾーンでは光の仕組みや身近な光技術などを紹介。光の反射を体験できるゲームや影絵遊びなども体験できる。力ゾーンは力の性質や不思議について解説。車の基本的な仕組みや衝突被害軽減ブレーキ、バイクの運転シミュレーターなどもそろえる。

 宇宙ゾーンではVRゴーグルの装置で素粒子ニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」の水槽に潜り、ニュートリノの光る瞬間を体感できる。月面ARやロケットを飛ばす装置などもあり、地球から見た宇宙の姿や宇宙空間を体験できるような展示となっている。プラネタリウムは内装を一新しただけでなく、投影機の光源をLEDにしたことで、星の色の再現性を格段に上げることができたという。スタッフがその日に浜松上空に見える星座を紹介し解説する。

 自然ゾーンは浜名湖や天竜川などの浜松の周辺環境を紹介。自然の情景が投影されたスクリーンにタッチすることで、生息する魚や鳥などの生き物の紹介がポップアップする仕組みになっている。

 6日のオープン初日は開館前から長蛇の列ができ、入館者数2065人を数えた。7日は2323人と2日連続で2000人を超える来場があり、開館から閉館まで絶えず行列ができたという。常に15分以上の待ち時間があり、最長で入場まで1時間待ち。小学生の子連れ家族が目立ち、カップルでの来場も多く見られた。以前の科学館を知っている人の中には「内装は以前と同じ場所とは思えない」「ガラッと変わった」と話す客が多かったという。

 「浜松は産業の街。VRやAR、AIといった技術だけでなく、浜松をけん引している企業の最新の技術を紹介し、ほかにはない展示となっている。こんな素晴らしい企業があるのだと子どもたちに知ってもらいたい」と鈴木康友市長。

 「科学分野は非常に広い。その中でも当館は浜松にゆかりのある分野や産業をテーマにしている。子どもから大人まで誰もが体験し、その中から科学の視点を感じてほしい」と天野さん。「体験できる科学がたくさん詰まっている。サイエンスの楽しさと奥深さを楽しんでもらえたら」とも。

 開館時間は9時30分~17時。、入館料は、大人=600円、高校生=300円、中学生以下無料。月曜休館。

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