インポートセレクトショップ「アトリエROBE」(浜松市中区鴨江、TEL 053-453-6959)が8月1日、25周年を迎えた。
オーダーの洋服や洋服のリフォーム店として開業した店主の葭川(よしかわ)ゆかさん。2年後から、イタリアやフランスなどのノーブランドの服飾を自身で海外まで買い付けに行き、販売。周りに同様の店がなく珍しいと客足も伸びたという。インポート事業が好調で、人手が足りなくなるほど人気が出たため、オーダーの服やリフォーム事業は辞めた。しかし、リーマンショック後、急に客足が減ってしまった同店。同所に空き部屋があったことから、6年前から洋裁教室を始めた。
開始当初から人気があり、始めは2クラスだったが現在では6クラスに増え、20代から70代まで幅広い世代の人が洋裁を学ぶ。針を持ったことのないような裁縫の経験がない初心者でも参加でき、自分の好きなものを作ることができる。1クラス2時間制で、定員は5人。2人の講師が失敗しないよう目を配り丁寧に教える。型紙の作り方も教えることから、自分の作りたいサイズを作るための手法を学ぶことができる。「近年、買うよりも自分で作りたいという人が増えてきているように思う。情報誌に当店と洋裁教室の情報を載せると問い合わせの8割が洋裁教室。自分の好きなものが作れ、型紙も教えるため人気がある」と葭川さん。一時はどのクラスも満席でキャンセル待ちになるほど人気だったという。一般の教室とは別にプロを育てる作家養成コースも用意。男性の参加者もいて、現在プロとして活躍している人もいるという。
店舗面積は約17坪。店内にはイタリアやフランス、アメリカなどからの輸入した服飾約300点が並ぶ。2年前からは「Hand Made ROBE」という名で、作家の委託販売コーナーも新設。浜松を中心にした作家の布小物や手編みニット、バッグやアクセサリーなどを販売。中には同教室で学んでいる人や卒業した人の作品も並ぶ。
「時代ごとにメインとなる事業は移り変わってきた。インポート事業が伸び悩んだ時、洋裁教室を始めていなかったら店をやめていたかもしれない。洋裁教室の需要は高く、これからもっと伸びていくと思う」と葭川さん。「少人数で目の行き届くように丁寧に教え、自分の力で洋服を作れるように教えていく。今後は、作家や生徒の作ったものを発表できるようなファッションショーをやっていけたら」とも。
営業時間は11時00時~18時30分。日曜・月曜定休。