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浜松・江之島町にビーチコート オーストラリアの白砂使い、国際大会基準満たし

ビーチサッカーを楽しむ子どもたち

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 「遠州灘海浜公園江之島ビーチコート」(浜松市南区江之島町)が8月1日、浜松・江之島町にオープンした。

コート全景

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 山や海、川など自然環境に恵まれ、全国的にみても日照時間も長い浜松市。遠州灘や浜名湖など水場にも恵まれているため、2018(平成30)年に「ビーチ・マリンスポーツの聖地」と打ち出し、ビーチ・マリンスポーツ推進委員会を立ち上げた。ビーチ・マリンスポーツを通し、観光をはじめとした産業振興による地域経済の活性化を図る。現在、遠州灘や浜名湖沿岸地域を「大会誘致ゾーン」と「観光・交流ゾーン」、「海岸利用ゾーン」に区分し事業化計画を進めている。その第一弾として、「大会誘致ゾーン」に当たる江之島地区にビーチコートを作り上げた。

 約5.5ヘクタールある江之島地区。使われなくなったプールや、温水プールの跡地などがあり、ビーチ・マリンスポーツの大会が行える地区として開発を進める。ビーチコートの大きさは横35メートル、縦28メートルのビーチサッカーコート1面。半面でビーチバレーやビーチテニスの利用も可能。広さや砂の粒度など、国際大会の基準にそって作り上げた。コートに敷く砂はオーストラリアの白い砂。光を反射するため、熱くならず、砂が皮膚についてもサラサラとすぐに落ちる性質をもつ。バレーボールやビーチラグビー、ビーチサッカーなどの協会関係者の意見も取り入れて、利用しやすいような環境を整えたという。ビーチテニスやビーチバレーに限らず、ビーチラグビーの練習やハンドボールなどにも利用でき、各スポーツ用のネットやゴール、審判台、タイマー、得点表などもそろえる。

 現在、8月の土曜・日曜はほとんど予約が埋まっている状況。社会人のサッカークラブからの予約や、高校生のビーチバレーの練習、ビーチサッカーの東海リーグの試合も予定されている。コートができる前は遠州灘の砂浜を利用して練習をしてきた団体も多く、夏の日中は砂が熱くなるため、夕方に行っていた練習が日中でもできると喜びの声も多いという。

 「ビーチ・マリンスポーツの聖地として市をあげて動き出し、約1年でコートが整備された。熱くならない白い砂は今まで浜松になかった環境。国際級の大会を呼べるのではないか」と静岡県ビーチラグビー協会会長の田代剛さん。「コートを活用し、発信をしていくことで、競技団体一丸となって、ビーチ・マリンスポーツの活性につなげていきたい」とも。

 浜松市都市整備部公園管理事務所所長の石津谷好夫さんは「全てのゾーンができれば日本一の規模になるはず。同コートは練習に使うようなサブコートとして考えていて、江之島地区もさまざまな計画が進行している。コートを有効活用し、市の交流人口を増やし、ビーチ・マリンスポーツの発展につなげていきたい」と話す。

 利用時間は9時~17時(8月は19時まで)。休場日は月曜(休日に当たる場合はその翌日)。利用料金は2時間につき全面一般=2,160円、小中高生=1,080円、半面一般=1,080円、小中高生=540円。市の予約システム「まつぼっくり」から予約できる。

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