カフェ「RABBIT CAFE」(浜松市中区高丘西、TEL 053-548-4220)が9月2日、浜松・高丘西にオープンした。
2013(平成25)年に浜松に移住し、その後間もなく体調を崩してしまった店主の鈴木美幸さん。薬を飲んでいたが、食生活から見直そうと、地元の旬で栄養価の高い野菜を食べて自身の健康改善に努めた。そうした生活を送る中で、「浜松には幅広い野菜があり、食材の宝庫だ」と思ったことから、気に入った野菜の農家に直接交渉に行き、無農薬農産物の通販を開始。イベントでの販売も行った結果、客から「普段から買える場所がほしい」「店を出したらどうか」という意見があり、出店を決意。地元の野菜や加工食品の販売だけでなく、地元食材を使った自然派カフェとしてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約12坪。席数はカウンター4席、テーブル7席の計11席。路面側は一面窓で、明るく清潔感のある店内。浜松の無農薬・減農薬野菜や、ジャム、手作りのグラノーラなどの販売コーナーも用意する。
メニューは、フレッシュチーズを挟んだ「フレッシュチーズのミックスサンド」(600円)や、ゆで卵と半熟卵を組み合わせた「プリプリ卵のタマゴサンド」(500円)など、サンドメニューを中心に展開。卵は、天然飼料で育てた鶏の「さくらたまご」や「もみじたまご」などを使う。プリプリで黄身や白身に弾力があり、味が濃いという。「フレッシュチーズのリゾット」(600円)や「フレッシュチーズのカプレーゼ」(400円)、「3種のチーズ盛り合わせ」(900円)などチーズメニューも豊富にそろえる。浜松の酪農家が作ったチーズで、濃厚でクリーミーな味わいだという。
ほかにも男性にも満足してもらおうと、「ビーフシチュー」(ご飯、デザート付き=750円)や、もちもちとした食感の浜名湖もち豚を使った「人気のポークボウル」(650円)も用意。ポークボウルは麦ご飯や野菜もふんだんに使うことでヘルシーなメニューに仕上げる。さらに、「季節のフルーツジュレ」や「季節のフルーツパフェ」「フレッシュチーズムース フルーツ添え」(以上500円)、「浜松の蜂蜜を使った生どら焼」(200円)などスイーツメニューも充実させた。ほとんどのメニューがテークアウト可能で、食材も浜松産の無農薬や減農薬など、安心・安全にこだわったものを使う。
6月中旬から約2カ月半の間、不定期にプレオープンして営業。通り掛かりの営業マンや近隣の女性客が多く来店した。ポークボウルのようなボリューム感もありながら野菜の入ったヘルシーメニューに人気があり、今後はさらにメニューの幅を広げていくという。
「働き盛りの世代の人ほど、健康に目を向ける時間を持てず、添加物の入った食事を取ってしまいがちになっていると思う」と鈴木さん。「オフィスでつまめるようなテークアウトメニューや物販などもあるので、気軽に立ち寄ってもらいたい」とも。
営業時間は月曜・金曜=11時~16時、火曜・木曜=11時~13時、14時30分~16時。水曜・土曜・日曜・祝日定休。