パン店「らむぱん」(浜松市西区西山町)が10月5日、浜松・西山町にオープンした。
同店の近所にある茶店の次女として生まれ、小さい頃から来店客との対話を楽しんでいた店長の仲村佳美(よしみ)さん。小学生のときに作ったパンを父親に褒められたことがきっかけでパン作りに夢中になり、中学生の頃から「いつかパン店をやりたい」と考えていた。結婚後自宅を建てるのに合わせ、パン店を始めることを決意。今年4月に4日間だけプレオープンした際は多くの来店客でにぎわい、「いつオープンするのか」という声が多かったことから、2人目の出産を経て本格オープンにこぎ着けた。
食パンをかたどり、店長の顔がイラストで描かれた看板の店舗兼住宅の同店。6坪弱の店内から、対面販売でパンを提供する。開店時間前から並んでいる客もいるため、現在予約は受け付けていない。
常時15種類のパンと3種類のサンドイッチの計18種類を用意。食パン(320円)は、試行錯誤した結果、熱湯で小麦粉をこねる湯ごね製法を使うことで、水分が多くもちもち食感に仕上げた。すでにリピーターも多く、毎回早々に売り切れてしまうという。ほかにも、自家製カスタードクリームを使ったクリームパン(180円)や自家製フランスパンと精肉店のハムで作ったサンドイッチ「ハムとチーズ」(380円)も人気商品。フランス南部が発祥で葉っぱの形をした「フーガス」(220円)は、パリパリとしたせんべいのような食感が特徴。現在は、ブラックとグリーンのオリーブを練り込んでいるが、今後ネギみそを使うなど、さまざまなチャレンジをしていくという。
実家の茶店とのコラボで、パンやお菓子用の煎茶のパウダーを使った商品も用意。白あんにお茶を混ぜ生地の中に折り込んで作った「お茶あんと大納言のグルグルロール」(220円)と、生地にお茶を練り込みベーグル成形をした「大納言とクリームチーズ」(180円)は、茶の緑が鮮やかなパンに仕上げる。
「小さい頃から知っている地元の方が気軽に立ち寄ってくれる」と仲村さん。「対面販売にしたことで、来店客と会話できるのが楽しい」とも。
火曜・木曜・土曜に営業。営業時間は11時~(土曜は10時~)で、なくなり次第終了。