ハンバーガー店「MORI'S BURGER(モリズバーガー)」(浜松市北区細江町、TEL 053-570-9674)が9月26日、浜松・細江町にオープンした。
名古屋でフレンチレストランのシェフを務め、その後レストラン「さわやか」の商品開発責任者を22年間務めた森藤繁さん。退職後、悔いのない人生を送るためにやりたいことをやりたいと考え、日本一周し、各地の郷土料理を食べ歩いた。その中で、前職の経験が生かせることや、元々好きだったこともあり、ハンバーガー店の開業を決意。素材探しやメニュー作りを経て、妻と二人三脚でオープンにこぎ着けた。
約15坪の店内は、誰もが気軽にハンバーガーを楽しめるよう、白い壁を基調とし家庭的な雰囲気を意識した。そこに、ハワイアンな雰囲気を足すため、鮮やかな色の花が描かれたパネルを飾ったり、60年代の洋楽などを流したりする。席数は、カウンター4席、テーブル8席、半個室6席。半個室は、緑を基調としたナチュラルな雰囲気で、女子会や子ども連れの母親のランチ会などに使われているという。
ハンバーガーのパティは、つなぎを一切使わない牛肉100%。チルドされたアメリカ産のブロック肉を一度ばらし、丁寧に筋をとる。ステーキにも使えるやわらかい部分は手切りで粗めのミンチにし、硬い部分は機械で細かくミンチ。2種類のミンチ肉を使うことで、複雑な食感と肉のジューシーさが味わえるよう工夫する。バンズは、市内のパン店に特注した全粒粉入りのパン。ひまわり、アマニ、ゴマなどのミックスシードが乗せられており、一口目から肉が口の中に入るよう試行錯誤し、今の大きさにした。
人気メニューはしょうゆベースで和風の自家製オニオンソースとレモンの酸味をきかせ、アメリカ産マヨネーズを使った「モリズバーガー」(980円)。ほかにも、BBQソースを使った「プレーンバーガー」(950円)や「チーズバーガー」(1,050円)、「ベーコンチーズバーガー」(1,250円)を提供する。それぞれにスープとフライドポテトがセットになっており、テークアウトもできる。(以上、税別。テークアウト時スープなし)
今後は、種類を増やすのではなく、具材を変えたり中身の大きさを変えたりすることを考えている。すでにリピーターもいて「食べたことがない味」、「ボリュームたっぷり」といった声も届いており、SNSに挙げられた口コミを見て来店する客も多いという。
「市内には手切りした肉を使ったハンバーガーを作っている店はあまりないと思う」と森藤さん。「おいしくて癖のある味を目指している。手間暇かけたハンバーグをぜひ食べてほしい」とも。
営業時間は11時~16時。火曜・水曜定休。