チョコレート菓子店「ミモザショコラトリー」(浜松市北区根洗町)が、11月16日にオープンした。
もともとチョコレートが好きだったこともあり、高校卒業後に洋菓子店に就職した店主の渡邉栞さん。お菓子作りをしていく中で、ますますチョコレートの魅力にはまっていった。2015(平成27)年、関東から浜松に引っ越してきた際、チョコレートにかかわる仕事をしようと考えたが、市内にチョコレート専門店がほとんどないと感じた。いつか自身で店を開こうと決意した渡邉さん。じっくりとタイミングを計り、今年春に店舗を借りて改装。レシピを考え、オープンにこぎ着けた。
約3坪の店内では、対面販売でチョコレートを提供する。内装は白と木目を基調とし、木の梯子を置き、木枠の窓を配置したことで、全体的に木のぬくもりあふれる仕上がり。お皿や店内に置かれた小物は渡邉さん自らが探したアンティーク品をそろえた。奥は工房になっていて、すべての商品を作っている。
商品は今までの経験を生かし、約20種類のチョコレートとチョコレート菓子を用意。特に力をいれているのが「ひきたてカカオのガトーショコラ」(420円)。通常使われているカカオパウダーではなく、工房でひいたひきたてのカカオ豆を使うことで、香りが引き立つという。ナッツやコーヒーを中に詰めた一口チョコレート「その時のショコラ」(240円)は、その日のひらめきで味を決めているため、毎回違う味を楽しむことができる。ほかにも、ヘーゼルナッツとかぼちゃがチョコの中に入った「ころ(ミモザチョコレート)」(350円)や、スパイスのきいたクッキーでハチミツチョコレートをサンドした「チョコサンドクッキー(スパイス)」(430円)などを提供。地産地消も心掛けていて、市内の知り合いからレモンやコーヒーを仕入れて使用している。
二人の子どもがまだ小さいことから、販売は土曜のみ。よりおいしいチョコレート菓子を提供できるよう、今後さらにメニューを改良していく予定。ほかにも、バレンタイン用のレシピも考えているという。
「チョコレートが本当に好きなので、自分が納得したものだけを置いている」と渡邉さん。「ひとつひとつ丁寧に手作りしているのでぜひお店に遊びに来ていただければ」とも。
営業時間は土曜=9時~16時。