里親募集型猫カフェ「暖猫(だんねこ)」(浜松市東区原島町、TEL 053-463-8177)が、12月15日にオープンした。
自宅でも猫を飼っていて、子どもの頃から猫カフェを開くのが夢だったというオーナーの西田明日香さん。子猫を拾ったことがきっかけで、保護猫に興味を持ったという。名古屋市や岡崎市、豊田市、静岡市を中心に猫カフェを回り、捨てられてしまった猫の飼い主を探すための里親募集型の猫カフェが多いことを知った。そこで、現在の業態での開業を決め、キャットケアスペシャリストやキャットシッターなどの資格を取り、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約20坪。テーブル2席、ソファ8席の計10席。動物を扱うこともあり、物件探しは難航したという。猫カフェが何か分からない大家もいて、なかなか決まらなかったが、約2年かかって今の物件にたどり着いた。猫にとっても人にとっても自宅にいるようなくつろげる場所であるよう、リビングにいる雰囲気を意識。里親が見つかったときに違和感がないよう、テレビも設置。ほかにも猫たちの健康を考え、全面にキャットウオークを配置。除菌消臭機を設置し、清潔感のある空間に仕上げた。
メニューは「60分コース」(平日=1,400円、土曜・日曜・祝日=1,500円)と「フリータイム(12時~18時)」(3,000円)の2種類を用意。どちらもコーヒーやオレンジジュースなど、1ドリンクが付く。現在、捨てられたり事情で飼えなくなったりした猫が7匹いるが、病気の治療や去勢手術、ワクチン接種などをして、健康状態は良好。気に入った猫がいて条件が合えば譲渡も可能。実際に猫を里親に出す際は、1週間のトライアルで相性を確認できる(料金は全て税別)。
「女子高生やサラリーマンが1人で来ることもある。動物に癒やされたい人や猫を飼いたいけれど諸事情で飼えない人、猫を飼おうと思っている人に来てほしい」と西田さん。「猫を飼うためのアドバイスや相談にも乗るので気軽に声を掛けてほしい」とも。
営業時間は12時~20時。月曜定休。