浜松・入野の「西湖山龍雲寺」(浜松市区入野町、TEL 053-447-1231)で10月24日、婚活企画「吉縁会」が開催された。
同企画は今回で3回目。同寺 副住職の木宮行志(こうし)さんが発案し、浜松、磐田の青年僧の会「七鵬会」が中心となって、静岡県西部の200以上の寺院などの協力により開催された。
当日は参加者全員で恋愛成就を祈願して般若心経を唱えた後は、6人ごとのグループに分けられ数珠作り体験が行われた。最初は周囲の人と話すこともなく静かだった会場も、木宮さんの話と協力作業で徐々に盛り上がった。その後は京都妙心寺御用達の精進料理店「阿じろ」の板前を招き、精進懐石料理のフルコースを楽しみ、談話の時間も設けられた。
木宮さんは「今回は定員60人に対し460人の応募が集まった。あまりにも多数の応募だったため、急きょ夜の部を設け、120人が参加した。応募者も当初の浜松近郊から広がり、県内はもちろん愛知県も多く、遠方からだと千葉県や神奈川県、和歌山県、石川県などからの応募もあった」と話す。今回の参加者は 25~49歳で、30代が7割を占めた。
参加した30代の女性は「知人に勧められて参加してみたが、お寺がこうしたイベントをしていることに最初は驚いた。精進料理が楽しみだった」と話す。
「異性と出会うのが目的の第一ではあるが、お寺に来てお坊さんと話したり、仏教文化に触れたりするだけで満足感を覚えている参加者も多い。今の人は出会いがないと言っているが、出会っているのに気付かないのかもしれない。このような会を通し日々の出会いに気付かせるのも大切な布教」と木宮さん。
「最近は草食男子などと言うが、『時間を決めてお話しください』というと、すごく元気に話すことに驚いた。参加者には少しでも楽しんで喜んでほしい。その中で良い方と出会っていただければ」とも。