プリン専門店「Snowflake(スノーフレイク)」(浜松市中区砂山町、 TEL070-1617-2016)がオープンして1カ月たった。
おととしの12月、知人の女性パティシエから「店を持ちたいという夢を男性パティシエに否定された」という話を聞いた店長の鈴木宏夢さん。自身も料理を作るのが好きで、いつか飲食店を開業したいと考えていたこともあり、一緒に夢をかなえることを決意。会社員という立場もあったため、副業としてスタート。プリンをメインにすることに決め、約4カ月試行錯誤して商品開発。昨年5月から、月に一度シェアオフィスを借りて販売をした。毎回80~100個ほどのプリンが完売したことから、店舗での販売を決意。会社員と両立しながら、オープンにこぎつけた。
鈴木さんが勤める会社の社長の協力もあり、事務所の一部を店舗と工房に改装。約2坪の店内から対面販売を行う。店舗奥にある工房では、毎日その日に販売するプリンを手作りする。
定番メニューとして、チーズを使いとろっとなめらかな食感と舌触りの良さにこだわったプリンを3種用意する同店。「すずらんぷりんマスカ」(380円)は、マスカルポーネチーズを使ったコクがある仕上がり。このプリンに紅茶のジュレを乗せ、バラをかたどったリンゴをのせたのが「すずらんぷりんデザコ」(500円)。もうひとつの「すずらんぷりんクリチ」(380円)は、クリームチーズを使ったあっさりとした仕上がり。保存料や着色料は使用せず、商品はひとつひとつすべて手作りする。牛乳や卵、チーズなどすべての素材を何種類も取り寄せ、さまざまな組み合わせを試して、納得いくものを選んで使っているという。
瓶選びにもこだわる。ガラス瓶の販売店から、10種類ほどのサンプルを入手。すべての瓶でプリンを作り、味が引き立ったものを採用。「すずらんぷりんデザコ」は、午後のティータイムに添えるプリンをイメージし、ティーカップ風になっている。
東京や名古屋から観光のついでに来る客や、近所の小学生が買いに来てくれることもあり、手土産としても利用されており「相手に喜んでもらえた」という声も多いという。今後は2月のバレンタインデーに向けて、ショコラプリンを期間限定で発売する予定。
「おいしいという言葉が一番うれしい。食べたら必ずもう1個食べたくなる味だと思うのでとにかく一度食べてほしい」と鈴木さん。「来店客とのふれあいを大切にしながらますます進化していきたい」とも。
営業時間は10時~17時。