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浜松・篠原町で手作りマスク 入手困難な今こそ多くの人に届けたいと

手作りマスクを制作する淺沼媛香(ひめか)さん

手作りマスクを制作する淺沼媛香(ひめか)さん

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 手作り雑貨専門店「POTSUN(ぽつん)」(浜松市西区篠原町、TEL 090-7436-5061)の手作りマスクが、新型コロナウイルスの影響で受注が急増している。

さまざまな柄の布を使って作成したマスク

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 もともと、かわいがっていたぬいぐるみの洋服を作っていた淺沼媛香(あさぬまひめか)さん。最初は手縫いだったが、昨年11月にミシンを購入。糸の通し方などの使い方を、購入した店舗で教えてもらい、ミシンでの制作を開始。ぬいぐるみの洋服だけでなくトートバッグなど、かわいくて役立つものを作って周りに配ることを考えた。昨年末からマスクの製作をはじめたところ、友人や知人から注文が殺到。イベントに出ることになったこともあり、年明けに急きょ同店を立ち上げた。母親がつけているマスクを見た母親の友人や、ハンドメードのイベントで知り合った人など、どんどん輪が広がっていったという。現在は新型コロナウイルスの影響もあり、さらに需要が高まり、毎日、自身の製作の限界である30枚程度を、日々製作している。

 手作りの立体的な布マスクを販売している同店。現在は花柄やチェックなど16種類の布の中から好きなものを選んでもらい、注文を受けてから制作をしている。シンプルなマスクもあるが、少しでもおしゃれにして楽しんでもらいたいという思いから、耳に掛けるゴムをレースのゴムにしたり、マスクの裏側の部分もかわいい色や柄の布を使ったり、マスクの上のレースをかぶせるといった特注も受け付ける。

 マスクを欲しい人は多いが、紙マスクは入手困難であり、手作りの布マスクも思った以上に高値になっている。新型コロナウイルスの影響で、ゴムや布が売り切れており、あっても金額が高騰。それでも、こんな時期だからこそ多くの人にマスクを届けるため、安価で販売したいとほぼ原価で販売。母親と二人三脚で制作に取り組んでいるが、現在、納品までに5日ほどかかっているという。「布マスクは、手洗いすれば繰り返し使えるため、エコであることも気に入っている」という淺沼さん。肌に直接つけるものなので、ダブルガーゼやオーガニックコットンなど肌に優しいものを使う。

 「5月下旬に出産を控えているが産まれるまでは一人でも多くの人にたくさん届くようマスクを作っていきたい」と淺沼さん。「喜んでもらえるととてもうれしい。おしゃれなマスクをすることで、気分だけでも明るくなれたらと思う」とも。

 女性用(2つ折りの状態で縦13.5センチ、横10.5センチ)は600円~。男性用(2つ折りの状態で縦16センチ、横12センチ)は700円~。注文はインスタグラムと公式LINEで受け付ける。

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