浜松・布橋の浜松学院大学(浜松市中区布橋)で11月21日、シンポジウム「がんを地域で考える~家族を守るために!女性特有がんについて~」が開催される。主催は子育て支援に取り組むNPO法人「はままつ子育てネットワークぴっぴ」(中央4、TEL 053-457-3418)。
日本ではがん検診の割合が低く、ここ数年の全国のがん検診の受診率は30%以下となっている。これにより政府は50%の受診率を目指している。中でも女性に特有のがんである乳がんや子宮がんの検診受診率が低いことから、この受診率を上げるために同シンポジウムを開く。
当日は、同NPO理事長の原田博子さんがコーディネーターとなり、浜松医科大学医学部産婦人科の金山尚裕教授、浜松オンコロジーセンターの渡辺亨院長、がん療養中で脱毛状態にある患者にかつらを提供しているヘアサプライピアの柴田美紀店長代理とピアの佐藤真琴代表理事が登壇。さまざまな立場から「子育て世代の女性が子宮がん・乳がんなどの女性特有のがん検診を受けやすくするために何が必要なのか」を語り合う。
企画した原田さんは「子育て中の女性は、子どもを預ける場が少ないために、自分の体を二の次に考え、気付いたら末期がんになっているケースがある。女性のガンは本人だけの問題ではない。手遅れになれば、残された夫はシングルファーザーとなり、育児と仕事を両立しなければならなくなる。普段はがん検診に興味のない人たちにも参加してほしい」とも。
開催時間は10時~12時。参加無料。定員は100人で、事前の申し込みが必要。託児サービスも用意する。