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浜松・春野に古民家体験キャンプ場 五右衛門風呂や羽釜で炊飯も

昔の姿を残した古民家の外観

昔の姿を残した古民家の外観

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 古民家キャンプサイト「六迦(ろっか)」(浜松市天竜区春野町領家、TEL 080-9721-9007)が7月1日、オープンした。運営するのは建設業「マイワーク」(浜松市東区中里)。

古民家内にある囲炉裏の前でくつろぐ来場客

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 趣味で年に1~2回程度キャンプに行っている社長の吉田比呂志さん。自然の中で過ごしたいという気持ちがありつつ、風呂がなく、衛生面での心配があると感じていた。同時に、五右衛門風呂や羽釜で白飯を炊くといった田舎暮らしを体験してみたいという思いがあったという。実際にはそうした場所がなかったため、自分で作ることを考えたという。春野町の古民家を譲ってもらえることになり、町おこしに少しでも貢献できればと、古民家生活を体験できるキャンプ場を作ることを決意。約4カ月間、自身の建設業時代の経験を生かしながら改装を行い、オープンにこぎ着けた。

 キャンプ場の総面積は約500坪。古民家の内装は、杉やヒノキなどの無垢材を使用してリノベーションしている。外装は、昔のままを楽しんでほしいと考えそのまま残した。テントやタープが張れるスペースのキャンプサイトを2カ所用意。それぞれ約10坪ほどで、湿気や害虫対策として全面コンクリートにした。

 施設内には、2つの五右衛門風呂やひのき風呂があり、家族やグループごとに貸し切り可能。まき割り体験ができ、自分たちで風呂を沸かして入ることもできる。古民家には、利用者が鍋を作ったり、五平餅を焼いたりできるいろりや、羽釜で炊飯ができるかまどを用意する。食材を持ち込んで利用できる、バーベキュー専用のウッドテラスも用意。今後、牛タンとカレーの飲食店の開業も予定している。ほかにも、近隣には「クリークサウンド春野ベース」があり川下りができる。

 新型コロナウイルス感染症対策として、スタッフはマスクを着用。アルコール消毒を各所に置き、風呂などの施設は利用後、アルコールで消毒を行う。少人数で利用する施設となっており、利用者が多い場合は入場制限も行う。

 「五右衛門風呂に入り、羽釜でご飯を炊いて食べるといった、昔ながらの田舎の実家で過ごすような体験ができると思う。とにかく楽しんでほしい」と吉田さん。「走り回ったり、セミ、カブトムシなど虫を捕まえたり、自分が子どもの頃やっていたようなことを、自然の中で今のこどもたちにも体験してほしい」とも。

 営業時間は金曜12時~日曜17時。月曜~木曜定休。キャンプサイトは1泊3,500円。施設利用料は、大人=1,500円。子ども=2人まで無料、3人目以降1,000円。その他施設利用料はホームページで確認できる。

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