テークアウト専門和カフェ「みつばや」(浜松市中区早出町)が7月22日、オープンした。
浜松で梱包資材を販売する会社を経営する社長の安川智浩さん。会社の目の前に公園があることや、周りに自動販売機がないことから、何かできればと考えていた。以前から「住宅ECO工房」(中区船越町)が販売するコンテナのモデルハウスを展示。同社社長の磯部公佑さんと、コンテナを購入したい人が気軽に見学できる店舗型モデルとして一緒にやらないかという話になった。子どもや地域の人が喜ぶことをしたいと考え、かき氷をメインで扱うテークアウトの店舗にすることを決定。コンテナを改装し、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約3坪。店舗は、地元の天竜材を使った木造コンテナ。ヒノキを使うことで湿気を吸い、珪藻土(けいそうど)で壁を仕上げることでニオイも吸ってくれるという。かき氷や飲み物などの水を扱うことから、床をクッションフロアに張り替え。土足で入りやすいよう、あえてコンクリート色に塗装した。
浜松委托倉庫(東区流通元町)のソーラーアイスを使ったかき氷も販売する。「子どもがおこづかいで買えることを考え、価格を抑えた」というかき氷は、「いちご」、「れもん」、「メロン」、「ブルーハワイ」(以上、350円)、「抹茶」(400円)の5種類をそろえる。
インスタ映えを考え、動物かき氷も提供。アイスとミカン、チョコチップで顔を作った「くまさん」と、練乳とミカン、チョコチップで顔を作った「ペンギンさん」を用意。東京の浅草など一部の地域でしか食べることができない、塩ゆでした赤エンドウ豆とかんてんが入ったまめかんを使った「まめかん氷」(以上、500円)もそろえる。ほかにも、甘味として、餅菓子専門店「つちや餅店」(中区泉)が、同店のためにオリジナルでタレを作ってくれた「みたらしだんご」(110円)も提供する。
新型コロナウイルスの対策として、スタッフはマスクを着用し、カウンターにはアクリル板を設置し、店頭にはアルコール消毒を用意。一組ずつ入店してもらい、まめに扉を開けて換気を行っている。
すでに「インスタグラムの動物かき氷を見て子どもが食べたいと言ったから」と来店する人や、開店前から待ってくれている子どももいるという。「子どもたちが公園で遊びながら毎日でも買いにくるような店を目指した。地元の人に元気を与え、愛される店でありたい」と店長の安川麻莉さん。「地域の人に広く知ってもらって活用してもらいたい。今は難しいけれど、いずれは公園で夏祭りなどのイベントができれば」とも。
営業時間は10時~16時。