唐揚げテークアウト専門店「すずきのからあげ」(浜松市北区根洗町、TEL 053-489-6696)が8月7日、オープンした。
20年ほど飲食店で働いており、数年前から独立を考えていたオーナーの鈴木政勝さん。新型コロナウイルスの流行を受け、本来やりたいと思っていたこととは違ったが、持ち帰りができる店を検討。もともと焼き鳥店などで働いていたこともあり、鶏肉を扱うことを決めていた。しょうゆ店や精肉店に相談し、メニューを検討し、今の流行も考慮した結果、唐揚げを扱うことにした。リサーチしていく中、北区にはテークアウト専門店が少なかったことから、この地で開業を決意。物件を探し、オープンにこぎ着けた。
店舗は約20坪。「最近の唐揚げ専門店は、男性受けする店づくりが多い」と感じていた鈴木さん。そこでほかの店とは路線を変え、女性一人でも子ども連れの人でも気軽に来店できるような、女性受けする店づくりを心掛けた。店の内外に木の木目をふんだんに使い、デザイナーに依頼したマスコットやロゴをあしらい、アクセントに黄色を使うなど、ポップなイメージに仕上げた。
唐揚げを中心に、弁当などを用意する。鶏肉に合うよう、しょうゆ醸造会社と味付けを考えた「醤油」をはじめ、「塩」「スパイシーカレー」(以上、各1個=90円)の3種類の唐揚げをそろえる。食べやすさを考え、1個当たり50~60グラムとボリュームはあるが大きすぎないサイズ。
「女性でも食べやすいよう、ニンニクを少なめにしている」と鈴木さん。独自の方法で約半日漬け込むことで、肉を柔らかくする工夫もしている。弁当は「唐揚げ弁当」「油淋鶏弁当」「チキン南蛮弁当」「唐揚げカレー」(以上600円)の4種類を用意。約半数が、卵を大きく切ることで食べ応えがある自家製タルタルソースを使った「チキン南蛮弁当」を選ぶという。
インスタ映えを考え、「ロングポテト」(400円)も用意。ほかにも、商品ができるのを待つ間、子どもが退屈しないよう、「駄菓子詰め放題」(Sサイズ=150円、Mサイズ=300円)も用意している(以上、税別)。
新型コロナウイルス対策として、スタッフはマスクを着用しアルコールで手指の消毒を徹底。カウンターには飛沫(ひまつ)防止のためビニールを設置。店頭には来店客用にアルコール消毒を置いている。空気清浄機と、虫侵入防止用のネットを張った入り口扉を定期的に開けて換気も欠かさない。
「いろいろな味を楽しんでもらうため、今後、新たにメニューを増やしていくことも考えている」と鈴木さん。「地域に密着し、地元の人に愛されるような店にしていきたい。待ち時間短縮のために、電話で予約も受け付けている。ぜひ気軽に訪れてほしい」とも。
営業時間は10時~20時。水曜定休。