持ち帰りギョーザ専門店「ぎょうざのみやび」(浜松市中区上島、TEL 053-479-0777)が12月18日、オープンした。
ラーメン店など飲食業に約20年携わってきた店主の杉田雅紀さん。新型コロナウイルスの流行により飲食店から人が遠ざかっていくのを見て、食で人々を元気にできないかと考えた。地域に愛される食べ物を考えたところ、持ち帰ることができて今の時代に合っていることや、家庭で集まって焼きたてを食べられることから、冷凍ギョーザを専門に扱うことを決めた。物件を決め、店舗を改装し、オープンにこぎ着けた。
店舗面積は約18坪。もともと飲食店ではない物件だったため、店内は全て改装。立ち寄りやすい明るい雰囲気にしたいと考えて、内装は白を基調とし、床や壁には木目を使うことで、落ち着ける空間に仕上げた。
市内の朝採れの野菜を中心とした国産野菜と、国産の豚肉を使ったギョーザを用意。「にんにくニラ香る餃子」は、村櫛地区で自然農法された海辺の甘ニラを使う。「葉に厚みがあり、食感がシャキシャキとしていて餡(あん)に練り込んだときにつぶれない」と杉田さん。ニラ特有の苦みやえぐみがなく、香りが良く甘さもあるという。「やさしい味わい餃子」(以上、800円)は、ニンニクは控えめで白菜を多く入れることで、甘みがあり子どもでも食べやすいように仕上げた。作りたてのおいしさをすぐに閉じ込めて提供したいと考え、冷凍餃子のみを用意。市内には、あまり知られていないけれど味が濃く、肉厚なおいしい野菜が多いことから、たくさんの人に広めたいと考え、今後さまざまな野菜を使った限定ギョーザを提供する予定。現在は甘みと辛み、香りのバランスがよい九条ねぎを使った「浜松九条ねぎギョーザ」を準備している。
新型コロナウイルスの対策として、スタッフは検温、マスク着用、手指消毒を徹底。店頭には手指消毒を用意し、来店者にもマスク着用をお願いする。カウンターには飛沫(ひまつ)防止のためのパーティションを設置。換気扇を回し、定期的に扉を開けて換気をし、店内のアルコール消毒清掃も行う。
予約した人やインスタグラムをフォローしてくれた人は10%オフとなる特典も用意する同店。「飲食業界が長いこともあり、来店してくれた人への感謝の気持ちが強く、ありがとうの気持ちをギョーザに込めている」と杉田さん。「こういうときで暗い雰囲気もあるかもしれないが、ギョーザというパワーフードを通して地域の人を元気づけることができれば」とも。
営業時間は11時~18時。水曜定休。