子ども向け室内文化施設「浜松こども館」(浜松市中区鍛冶町、TEL 053-450-9111)が4月14日、リニューアルオープンした。
浜松市中心部の複合商業施設「ザザシティ浜松中央館」内にあり、「遠鉄アシスト」(中区鍛冶町)が指定管理する同施設。2001(平成13)年のオープン以来、子どもを対象に街なかの室内の遊び場として親しまれてきたが、遊具や設備の老朽化を原因に大幅に改装することが決定。今年1月から工事を開始し、約3カ月間の休館を経て、リニューアルオープンした。
「はままつまるごと大冒険!」をテーマに、5つの遊具の新設をメインに、配置転換して改装。山や海などの豊かな自然と、都市部が近く独自の産業を持つ浜松の特徴を凝集し再現する遊び場を提供することで、子どもたちが楽しみながら浜松に愛着を持つようにと思いを込める。館内の遊具や床材に一部使用する天竜材は、持続可能な森林活用と保全を目的とする国際的な制度「FSC認証」を取得し、公共の児童施設としては日本で初めて対象となる。
新設する遊具「だいちゾーン」は、天竜材を使い身体を使った体験ができるアスレチック。森や鍾乳洞をイメージしたデザインで、ボルダリングや滑り台、木登りなどを楽しめる。「みずべゾーン」は、天竜川と浜名湖、遠州灘をイメージした、ダイナミックな波の形をした滑り台。「まちゾーン」は、自動車と楽器、光技術などの浜松を代表する産業を体験できる。約3メートルの大きさの楽器遊具「ピアノdeライブ」や、体を動かすと走り出すミニチュアカーを楽しむ「浜松ドライブ」が並ぶ。ほかにも、宇宙の広がりを感じるようデザインしたトランポリン「そらゾーン」や、乳幼児を対象に親子でコミュニケーションをとりながら過ごすスペース「おうちゾーン」を新設する。
新型コロナウイルスの対策として、入場時は検温とアルコール消毒。小学生以上は、マスクの着用をお願いする。スタッフは、出勤前の検温、マスクの着用、手指消毒を徹底。館内の設備は定期的に消毒。密を避けるため、混雑時は入場人数を制限する。
オープン間もないが、館内は新しい遊具で楽しむ子供たちの明るい声が響き渡る。「遊具で木のぬくもりを感じられる」「リニューアルを心待ちにしていたのでうれしい」という声が届いている。「スタッフも再開を待ち遠しく思っていたため、無事オープンを迎えることができうれしい」と同館事業グループ長中谷布砂子さん。「まだまだコロナによる制限はあるが、きちんとした感染対策を整えているので、気軽に足を運んでほしい」とも。
営業時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。
入館料は、大人=200円、小中学生・高校生=100円、未就学児無料。