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浜松・初生町に菓子店 自らの夢かなえ「心の栄養になる菓子作り」目指す

「一息つける店でありたい」と話す店主の森下さん

「一息つける店でありたい」と話す店主の森下さん

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 菓子店「菓子屋ツキノワ」(浜松市北区初生町)が6月5日、オープンした。

濃厚なカスタードクリームと国産小麦粉の生地で仕上げるシュークリーム

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 高校生のころから自身の菓子店を持ちたいと夢を持っていた店主の森下玲音(れいの)さん。製菓の専門学校を卒業後、愛知県の菓子メーカーで3年ほど勤務。さらに菓子のことを学びたいと考え、母校の専門学校に非常勤教師として転職し、同時にカフェでもアルバイトをしながら経験を積んだ。転職した当初から、2年後に自身の店をオープンしたいと計画していた森下さん。コロナ禍で不安はあったが、「お菓子は心の栄養になる」と信じてオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約11坪。テークアウトと併せてカフェとしても利用できるよう、カウンター席4席とテーブル席4席を用意する。店内は白の壁紙を基調に、ブルーグレーをアクセントとして配色。石を模したデザインのフロアとアンティーク調の家具をそろえ、落ち着いた雰囲気に演出する。

 人工着色料や添加物をできる限り使わず、安心して食べられるよう配慮した材料を使い、店内で一つ一つ作り上げる同店。「『来店客と店員』ではなく、『私とあなた』という関係を持ちたいと」と考える森下さんは、来店客とのコミュニケーションを大切する店づくりを目指す。新鮮な卵と牛乳を使い、香り豊かなバニラを加えたカスタードクリームを、国産小麦の風味を生かしたシュー生地で挟むシュークリーム「シュー basic(ベーシック)」(330円)は同店の看板メニュー。濃厚なカスタードクリームと甘酸っぱい木イチゴのクリームを合わせた「シュー フランボワーズ」(380円)は季節限定のシュークリーム。着色料と香料を使わない「ルビーチョコレート」をトッピングして仕上げる。このほか、同店のキャラクターのクマをかたどり、発酵バターと国産小麦粉、きび砂糖を使って焼き上げる「発酵バターのくまさんクッキー」(170円)や、注文を受けてから豆をひき、クマやウサギなどのラテアートでかわいらしく演出する「カプチーノ」(500円)などを用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒とマスクの着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的な換気を徹底。店内の席は、密を避けるため間隔を広く取りレイアウトする。

 オープンから間もないが、「自宅の近くに気軽に寄れる店ができてうれしい」と目当ての菓子を求めるリピート客や、「雰囲気がかわいい」と店内を撮影する客が多いという。「来店した方が当店の空間を楽しみ、一息つける場所でありたい」と森下さん。「コミュニケーションを大切にし、日常で気軽に使える店づくりを目指しているので、ぜひ足を運んでもらいたい」とも。

 営業時間は12時~18時。日曜・月曜定休(土曜は隔週休み)。

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