激辛料理居酒屋「Hot Pub Our Days(ホットパブアワデーズ)」(浜松市中区上島、TEL 053-528-7455)が6月23日、開店3周年を迎えた。
店主の新村詩帆さんは、さまざまな飲食店に勤務してきた中で、自身の店を持ちたいと考えた。自身が好きな辛い食べ物の魅力を伝える店を作ろうと、県内外の激辛料理店をまわり研究を重ねた。近隣に自身の好みの激辛ラーメン店がなかったため、知人のラーメン店でアルバイト経験し、オリジナルの激辛ラーメンも開発。ラーメンを含めた激辛料理を提供する居酒屋として、2018(平成30)年にオープンにこぎ着けた。
オープン後は、地域の人を中心に常連客も増え、順調に運営を続けてきた。現在はコロナ禍による影響で、厳しい経営環境が続くが、新メニューやチャレンジ企画を発売するなど、集客のための工夫をしている。店名にある「Hot」は、辛い食べ物の意味と合わせ、温かい雰囲気の店でありたいとの思いを込める。常連客の応援もあり、3周年を迎えた。
3年の間にはオリジナル商品も開発。2020年6月には、地元精肉店「とんきい」(北区)とコラボし商品化した激辛ソーセージ「辛激(しんげき)チョリソー」(770円)に商品化。ドイツ農業協会主催のソーセージコンテストで銀賞に輝いたチョリソーをベースに、同店が監修した香辛料をブレンド。「とんきいのソーセージのうま味を生かすため、肉の風味に合う唐辛子を配合している。発売以来、約1000本販売した人気商品」と新村さん。
チャレンジメニューも用意する同店。激辛ラーメン「ペルセポネ」(1,800円)は、魚介と豚骨だしをベースにするみそラーメン。ギネス認定されている世界一辛い唐辛子「キャロライナリーパー」をはじめ、5種類の唐辛子をブレンドして提供。制限時間30分で食べきると無料になり、同店の食事券もプレゼントする。これまでに完食したのは12人で、その上の辛さのラーメン「伊邪那美(いざなみ)」(2,000円)も用意するがまだチャレンジ成功者はでていないという。
同店では、激辛料理以外も提供。もちもちの食感を感じる平打麺を使う「汁なし担々麺(たんたんめん)」(1,000円)は、白ゴマと黒ゴマを混ぜた自家製の濃厚たれで仕上げる。地元のソースメーカー「鳥居食品」(中区)のウスターソースを使い、昔ながらの懐かしい味がするという「遠州風焼きそば」(800円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、各テーブルにパーティションを設置する。
「常連客に支えられ3周年を迎えることができ感謝している」と新村さん。「4周年、5周年へ向け、少しでも長く店を続けられるよう目指し、これから新しく来店する方との出会いを楽しみにしている。辛い物好きな方はもちろん、そうでない方も、気軽に足を運んでもらえれば」とも。
営業時間は19時~24時。月曜・木曜定休。