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浜松・小池町に中国料理店 中国料理世界大会で金賞受賞のシェフが手がける

中国料理世界大会で金賞を受賞した経歴をもつオーナーシェフの正木さん

中国料理世界大会で金賞を受賞した経歴をもつオーナーシェフの正木さん

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 中国料理店「中国料理 正木」(浜松市東区小池町、TEL 070-8515-8326)が6月5日、オープンした。

「中国料理正木」の「フカヒレの姿煮」

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 オーナーシェフの正木賢二さんは高校卒業後に料理人を目指し、働きながら学ぶ制度を持つ浜松市内の調理専門学校へ進学。専門学校に通いながら、市内のホテル内にある中国料理店で経験を重ねた。卒業後も同じホテルに勤務し、料理人として18年間従事。2012(平成24)年には、中国料理世界大会に出場し、団体競技で金賞を、個人競技で銀賞を受賞した。その後、中国料理について改めて学び、自身の店を開く準備期間を持ちたいと考え、母校の専門学校に講師として勤務。約3年半教壇に立った後、同店のオープンにこぎ着けた。

 店舗面積は約30坪で、テーブル席のみ16席を用意。店舗デザインはグレーを基調とし、従来の中華料理店とは異なるイメージを意識したシックでスタイリッシュな空間。ダークブラウンのテーブルなどの家具は、オーダメードで用意した。

 四川料理と広東料理をベースに、薬膳の中医学理論に基づいて料理を構成。旬の食材を取り入れ、培った調理技術と知識を生かして、油っぽい後味が残らないように仕上げる。器にもこだわり、料理を立体的に盛り付けて演出する。

 予算に合わせて4つのディナーコースを用意し、月替わりでメニューを変えて提供。「5,000円コース」は、ジューシーな肉をフワフワの皮で包む点心「特製カレーマン」や、3種類の酢を配合してバランスの良い酸味とフルーティーな香りを楽しめるメイン料理「3種の酢の酢豚」などを提供。このほか、スープ「茶碗(ちゃわん)蒸しカニあんかけ」やモモの木の樹液でできた食材「桃の花の涙」を使うデザート「極み杏仁(あんにん)豆腐」など、7品で構成する。

 「8,000円コース」はシェフのお任せで用意。「1万円コース」は、「フカヒレの姿煮込み」や、来店客の要望に応えて調理するアワビなどが加わる。「1万2,000円コース」は、中国料理世界大会で銀賞を受賞したメニュー「フルーツトマトのスープ」も提供。くりぬいた浜松産フルーツトマトの中に海鮮や野菜を詰め、野菜だしと干した貝柱やエビなどで作るダシを掛け合わせて仕上げる。 ディナータイムは、「蒸し鶏の特製ネギソース」(800円)や「手羽先の覇王炒め」(4本=2,000円)などの一品料理も提供。ランチタイムは、セットメニュー(1,600円~)を用意する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。密を避けるため、席の間隔を広く取りテーブルレイアウトする。

 オープン後は、知人や専門学校の教え子をはじめ、多くの来店客が訪れているという。「たくさんの人の協力のおかげでオープンを迎えられ感謝している」と正木さん。「一組一組の来店客を大切にしていきたい。『また来たいね』と言ってもらえる店づくりができたら」と話す。

 営業時間は11時30分~14時、17時30分~21時。水曜定休。8,000円以上のディナーコースは予約制。

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