ベトナム産オーガニックカカオを使ったチョコレート専門店「OCA HAMAMATSU(オカハママツ)富塚店」(浜松市中区富塚町、TEL0 53-522-8701)が7月22日、オープンした。
ウェブシステムやモバイルコンテンツの開発などを行う会社「シーポイント」(中区富塚町)が運営する同店。同社の社長はベトナムに出張する機会が多く、同国が良質なカカオの産地だと知った。これを素材に使う高品質なオーガニックチョコレートを適正な価格で販売し、日本でベトナム産カカオの魅力を発信しようと考案。同時に、現地の生産者に利益をもたらすことで、サステナブルな社会作りにつながると考えた。誰が、いつ、どこで栽培・製造したかを確認できる「トレーサビリティ」の仕組みを取り入れ、食の安全にも配慮したチョコレート店としてオープンすることとした。
店舗面積は約5坪。店内は、オーガニック食品の店として、木目を多く使うナチュラルな雰囲気。現地から取り寄せた雑貨や民族服のアオザイを展示し、ベトナムらしさを演出する。
ベトナムのメーカー「OCA」のチョコレートを輸入販売する同店。トリニタリオという品種のカカオを使い、栽培から製造に至るまで化学処理を行わず、「無添加」「無着色」「無香料」にこだわるオーガニックチョコレートのみを扱う。独特の酸味と優しい甘み、フルーティーな香りが特徴だという。62%、72%、82%、92%と、カカオ含有率の異なる4種類のハイカカオチョコレートのほか、「抹茶フレーバー」と「シナモンフレーバー」の合計6種類を用意。「オーガニックダークチョコレート6本入り」(2,484円)は、全種類をセットにした商品。「4本入り」(1,620円)は、4種類のハイカカオチョコレートが入る。このほか、組み合わせの異なるチョコレートが入る「3本入り」(1,296円)と「2本入り」(864円)を用意する。
同店のオリジナル商品も提供。「カカオティー」(1,080円)は、チョコレートになる前のベトナム産カカオ豆をチップ状にした「カカオニブ」と静岡県産の和紅茶をブレンドしたフレーバーティー。紅茶とカカオの香りが広がり、すっきりした後味のため食事にも合うという。オーガニックカカオをふんだんに使う無添加のプリン「カカオプリン」は、カカオの濃厚な味を楽しめる。シナモンを合わせた「シナモンカカオプリン」やコクがありながらもあっさりと仕上げた「豆乳黒糖カカオプリン」(以上、1個=497円)なども用意。環境に配慮し、プリンの瓶を返却すると10円を返金する。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒とマスクの着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、定期的な換気を徹底する。
今後はさらにオリジナル商品を開発していく予定。同社広報担当のドァンハンさんは「安心・安全に配慮した商品を食べて、健康な生活につなげてほしい。販売を通じて、生産者や購入する方にも幸せを届けていきたい」と話す。
営業時間は10時~18時。土曜・日曜定休。