ファッション・雑貨のセレクトショップ「Sol y Sombra(ソルイソンブラ)」(浜松市中区佐鳴台、TEL 053-450-5770)が9月4日、リニューアルオープンした。
オリジナルのアイアンアウトドア用品ブランド「llama(ラマ)」の商品
インテリア雑貨の専門店として1996(平成8)年にオープンした同店。時代の流れに合わせて品ぞろえを変えながら、洋服やアクセサリーなどのファッション用品や雑貨も扱うセレクトショップとして運営してきた。コロナ禍の影響で消費者の生活スタイルが変わって来ていると感じた社長の宮本裕子さん。「ライフスタイルを提案できる店」をコンセプトに設定し、店舗のリニューアルを検討。売り上げが好調だったオリジナルのアイアンキャンプ用品や、本来廃棄されるような素材に付加価値を付けてリメークする「アップサイクル」した商品の品ぞろえを充実。店舗を改装し、ファッション用品以外も幅広く扱うセレクトショップとしてリニューアルオープンした。
店舗面積は約30坪。内装は「ナチュラルヴィンテージ」をイメージし、古材をふんだんに使い、武骨ながらも自然を感じられるような雰囲気に仕上げた。店内は、クラシック・インダストリアル・ヴィンテージスタイルなど、多様な要素を組み合わせた独自の空間が広がる。
夫でアイアンアーティスト宮本和俊さんが立ち上げたオリジナルのアウトドア用品ブランド「llama(ラマ)」は、一つ一つ手作業により作り上げ、武骨な仕上がりが特徴。鉄と真鍮(しんちゅう)で作る「ランタンスタンド ギミック」(Lサイズ=28,600円)は、ヨーロッパ風のクラシカルで美しい形状が特徴で、鉄製でシンプルな構造のため「きちんと手入れをすれば孫の代まで長く使える」と宮本さん。5枚の鉄板を組み立てて使う「たき火台Type-3」(2万2,000円)は、分解するとコンパクトに折りたたむことができる。このほか、1.6ミリメートルの鉄板を熱し、ハンマーでたたき作り上げる「中華フライパン」(1万5,950円)など、同ブランドの商品約40点を全てそろえる。
軍用のユーズドテント生地で作るバッグ「テントファブリックトートバッグ」(5,390円)は「アップサイクル」した商品として販売。丈夫な素材のためまきやキャンプ道具を入れることもできる。木材の加工時に排出するカンナくずを素材に使う作家「kine kine(キネキネ)」の作品「壁掛けオブジェ」(2,000円)は、天然木材の香りを楽しめるインテリア雑貨。このほか、ユーズドジーンズなどのデニム生地をリメークした「デニムマット」(715円)や「デニムスツール」(10,780円)などをそろえる。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指の手指消毒とマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、空気清浄機を設置し、定期的に窓を開放することで換気を徹底。飛まつ防止のため、カウンターにパーティションを設置する。
リニューアル後は、アウトドアやアップサイクル商品を目当てに、従来と異なる客層の来店も多いという。「老若男女問わず来店できる店にリニューアルしたので、気軽に足を運んでほしい」と宮本さん。「ほかにはない一点物やオリジナル商品も多く扱うので、宝探しの気分で来店してくれればうれしい」とも。
営業時間は11時~19時。