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浜松・田町で洋服販売会 ビル倉庫の整理で見つかった掘り出し物そろえ

店主の大東さん(左)とスタッフの前田さん(右)

店主の大東さん(左)とスタッフの前田さん(右)

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 レンタルスペース「黒板とキッチン」(浜松市中区田町)で10月2日から、イベント「発掘された洋服を売るよ!」が開催される。

柿渋染めの「デニムジャケット」と「ジーンズ」

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 飲食店や駐車場などが入る複合ビル「万年橋パークビル」内のレンタルスペース「黒板とキッチン」。同ビルを運営する「田町パークビル」から業務を受託し、店主の大東翼さんが運営する。同社は今月初旬、新型コロナ禍で購入したマスクを保管するため、ビル内の倉庫を整理していたところ、先代社長の鈴木基生さんが所有していた大量の洋服を発見。鈴木さんは、社長に就任する前に繊維問屋を営んでいたこともあり、自身で洋服ブランドを立ち上げるなど、ファッション関連の事業にも携わっていたという。「鈴木さんは今年7月に他界したため、家族に相談したところ、販売してほしいと依頼を受けた」と大東さん。新品と古着を含めた1点物のメンズ洋服のみをそろえた販売イベントを開催することとなった。

 品ぞろえを変えて2週に渡り開催する同イベント。10月2日には、「パート1 柿渋染の服&ブランド服販売」を開催。柿渋染は、青いうちに収穫した渋柿を絞り、発酵熟成した柿渋液を使う伝統的な布生地の染色技法。風合いのある茶色に染まり、防水性・防腐性・耐久性の高い素材に仕上がるという。鈴木さんとその家族が実際に染め上げた柿渋染の洋服を約20点用意。デニム素材を柿渋染めした「デニムジャケット」(1万円~)や「ジーンズ」(8,000円~)などをそろえるほか、鈴木さんの立ち上げたブランドのTシャツやベストなども10点ほど用意する。

 10月9日~11日は、「パート2 某有名デザイナーS氏のデザイン服販売」を開催。鈴木さんと親交のあったファッションデザイナーの手掛けた洋服を30点ほど用意する。「男らしいロックテイストのデザインが特徴で、20年ほど前に国内で流行したブランド。全て正規販売する前に作られたサンプル品のためとても貴重な洋服」と大東さん。ブランドロゴをプリントしたミリタリーテイストの「ロングコート」(1万5,000円)や光沢のある革素材で仕立てたプルオーバータイプの「フード付きレザージャケット」(1万円)、太めのシルエットが特徴の「ウールパンツ」(2,000円)などをそろえる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、マスク着用、名前と連絡先の記入を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。店内は、常に窓を開け換気を徹底する。

 大東さんは「当ビルと関わりのあった方たちが残した、ほかにはない貴重なものに触れることによって、購入した人が元気になればうれしい」と話す。

 開催時間は11時30~18時30分。10月11日まで。

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