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浜松・元城町のダイニングバーが8周年 欧風料理と世界各国200種のワインそろえ

「来店客に支えられここまで続けて来られた」と話す店主の橋爪さん

「来店客に支えられここまで続けて来られた」と話す店主の橋爪さん

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 ダイニングバー「HACHI(ハチ)」(浜松市中区元城町、TEL 053-522-9243)が9月20日、オープン8周年を迎えた。

イタリアンやフレンチの要素を取り入れた欧風料理

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 大学卒業後、東京の飲食店で店長などを務め経験を積んだ店主の橋爪厚志さん。2010(平成22)年に友人との共同経営で都内にダイニングバーをオープンした。地元の浜松で新しく店を開きたいと考え、開業した店を友人に任せ、2013(平成25)年に街なかの有楽街に同店をオープン。当時の店は店舗面積が広く、人通りの多い路面店のため、多くの来店客でにぎわっていたという。しかし、「来店客一人一人ときちんと向き合う店にしたい」と考えていた橋爪さん。自分の目の届く規模の店にするため移転を決意。2016(平成28)年に、落ち着いた雰囲気の路地裏に位置し、移転前に比べ半分ほどの店舗面積の同地に移転リニューアルした。

 移転後も順調に運営していたが、新型コロナの影響で来店客が激減し、売り上げも半分以下に落ち込んだという。しかし、弁当やオードブルなどのテークアウト事業を本格的に開始し、生き残りを掛け新しいことにもチャレンジしている。テークアウトの注文は、リピーターの割合が非常に多く、好評だという。

 店舗面積は約15坪。カウンター席7席とテーブル席16席の合計23席。黒とグレーを基調にした落ち着いた雰囲気の店内で、ワインと食事を楽しめる。

 世界各国から仕入れるこだわりのワインを常時約200種類そろえ、イタリアンやフレンチの要素を取り入れた欧風料理を提供する。チーズと生クリームを入れた卵に、オリーブオイルとトリュフをかけてオーブンで焼き上げる「トリュフ香るスクランブルエッグ」(814円)は、とろっとした食感でトリュフの香りが広がる。脂のしつこさがなく、肉のうま味が強いという「牛リブロース 赤身肉ステーキ」(200グラム=2,090円)は、肉汁と食べごたえある食感を楽しめる。自家製のタルト生地を使い焼き上げる「HACHIのおすすめキッシュ」(550円)は、サーモンやカボチャなど、季節に合わせた旬の食材を使う。このほか、鶏の肉の皮面をパリッと焼き上げ、オリジナルのチーズソースを添えて提供する「鶏もも肉のソテー ゴルゴンゾーラソース」(100グラム=825円)や、自家製の濃厚なチョコレートケーキ「ガトーショコラ」(528円)などをそろえる。

 ワインは、フランスやイタリア、スペイン、チリなど世界各国の銘柄をそろえる。スペイン産の白ワイン「アイラム」(グラス=660円)は、アイレンという品種のブドウを使い、辛口でフルーティーな味が特徴。フランス産の赤ワイン「ジュール・ドーミエ・カベルネソーヴィニヨン」(グラス=880円)は、酸味と渋みのバランスが良く、料理に合うという。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指のアルコール消毒と検温を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、各テーブルの間にパーティションを設置。通常より入店人数を制限する。

 「来店客に支えられてここまで続けて来られた。『おいしかったよ』『また来るね』という言葉が日々のやりがい」と橋爪さん。「欲をかかず今までどおり、満足してもらえる料理とサービを提供していきたい。きちんとした感染対策を整えているので、安心して来店してほしい」とも。

 営業時間は18時~翌1時。月曜、第1日曜定休。

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