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浜松の中心市街地でアートイベント 地元アーティスト作品を街中40カ所に展示

実行委員会代表の池谷雅之さん(左)と油彩画家の池谷さち子さん(右)

実行委員会代表の池谷雅之さん(左)と油彩画家の池谷さち子さん(右)

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 浜松の中心市街地で10月23日、アートイベント「第4回 浜松 Open Art(オープンアート)」が始まる。

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 浜松を中心に活動するアーティストで構成する「浜松Open Art 実行委員会」が主催する同イベント。浜松市は「音楽の都」を目指しブランディングを進めるため、多くの音楽イベントを開催するが、アートに関するイベントが不足していると考えた立体造形作家で同会代表の池谷雅之さん。「アートを生活の中に」をコンセプトに定め、中心市街地の店舗やホテルと浜松城公園でアート作品を展示するイベントを考案。作家仲間に協力を呼び掛け、2017(平成29)年に初開催した。昨年はコロナ禍の影響で中止したため、2年ぶりとなる開催にこぎ着けた。

 「浜松街中アートギャラリー」と「浜松城公園野外アート展」の2つのエリアで開催する同イベント。「浜松街中アートギャラリー」は、ゆりの木商店街と肴町商店街、有楽街のほかに、今回から板屋町エリアも加わり、店舗やホテルなど約40カ所にアート作品を展示。「劇的に街なかが変化する訳ではないが、アートの雰囲気や薫りが広がる」と池谷さん。店舗ごとの作品を一覧にまとめた「展示マップ」を片手に、街なかを散策しながらアートにふれることができる。洋服店「ミカエルスター」では、映像作家のHAL(ハル)さんの、洋服をモチーフにしたプロジェクションマッピングによる映像作品を展示。着物店「ファッションきものいしばし」では、普段商品を展示するショーウインドーに、絵画作家の鈴木喜博さんによる写実的な油彩静物画を飾る。このほか、自動車販売店の「メルセデス・ベンツコレクションプラザ」に展示する、造形作家時野弘和さんによる陶器製オブジェなど、浜松在住、もしくは、浜松にゆかりのある県内在住の作家約40人による、200点以上の作品が並ぶ。

 「浜松城公園野外アート展」では、空間を含めて作品とみなすインスタレーションを中心に公園内各所に展示。女性の乳房をモチーフにして、竹で編み込んで布をかぶせ作り上げたインスタレーションは、造形作家の中村昌司さんの作品。直径5メートルほどの大きさで、作品の中に設置したハンモックに乗ることもできる。「黒板アート」は、約2メートル四方の黒板に、来場した子どもたちが自由に絵を描くことで出来上がる参加型アート作品。開放的な野外会場で、合計7人の作家による作品を鑑賞できる。このほか、地元アーティストによるボサノバやアコースティックギターなどの音楽ライブや、茶道家による野外で抹茶を振る舞う「野点(のだて)」などの体験イベントも、期間中に同時開催する。

 新型コロナウイルス対策として、来場者には、手指消毒、検温、マスク着用を求め、体調不良の場合は入場できない。運営スタッフは、検温、手指消毒、マスク着用を義務化する。

 池谷さんは「芸術の秋の季節に街なかに繰り出し、アートの薫りを感じてほしい。いつもと違う雰囲気の街で、ふと足を止めて作品の鑑賞を楽しんでもらいたい」と話す。

 入場無料。10月31日まで。

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