浜松城天守閣（浜松市中区元城町）が11月1日から、オレンジ色に点灯されている。

「はままつオレンジリボン運動」の一環としてライトアップした浜松城

　静岡県では、児童虐待の防止等に関する法律が施行された11月を「児童虐待防止推進月間」と位置付け、児童虐待問題に対する社会的関心の喚起を図り防止するため広報・啓発活動を展開している。

　NPO法人「児童虐待防止全国ネットワーク」（東京都）などが行う「オレンジリボン運動」は、シンボルマークの「オレンジリボン」を活用して、「子ども虐待のない社会の実現」を目指す活動。オレンジ色は子どもたちの明るい未来を表現する。浜松市では、2016（平成28）年から「はままつオレンジリボン運動」を開始。地元企業や団体に呼び掛け「はままつオレンジリボン運動応援隊」を結成し、民間との連携により啓発活動する。応援大使としてタレントの久保ひとみさんを起用し、子育て家庭の見守りをお願いするポスター作成などを行っている。

　例年は市職員や民生委員などが区ごとに指定した市内7カ所で街頭キャンペーンを実施。相談窓口の連絡先を記入したシートの入るポケットティッシュや関連資料を配布し、児童虐待防止に向けて取り組みしていたが、昨年はコロナ禍の影響で中止。代わりに何かできないかと考え、街のシンボルでもある浜松城をオレンジ色にライトアップすることで、広く市民に向けて広報・啓発することにした。2回目となる今年も、子どもたちの明るい未来を願い、温かいオレンジの明かりで天守閣を照らす。

　浜松市子育て支援課の宮木典子さんは「子どもたちの明るい笑顔が広がる街になるように、子育てを応援していきたい。子どもたちの笑顔を守るため、地域として子どもを見守ってもらえればうれしい」と話す。

　点灯時間は18時～22時。11月7日まで。