焼き肉店「個室焼肉 暖」(浜松市東区上新屋、TEL 053-443-9644)が11月1日、オープンした。
店主の河村優樹さんは元々精肉の卸売会社に勤めており、最上級から大衆的なものまで肉についてさまざまな知識を得た。経験を生かして自身の店を持ちたいと考え焼き肉店に転職し、約6年間修業を重ねた。「自分の店を持つときは、プライベートな空間で食事ができる個室を持つ店にしたいと考えていた」と河村さん。店名の「暖」は、家族や仲間と暖炉を囲むように暖かい空間で食事を楽しんでもらいたいと思いを込めて命名。卸売会社で学んだ経験を生かし、良質な肉を出来る限り安価に提供する完全個室の焼き肉店としてオープンにこぎ着けた。
店舗面積は約25坪。店内は全てテーブル席の個室で、6人部屋7室、4人部屋1室、2人部屋2室の計50席を用意。隠れ家的なイメージでデザインした店内は、黒や濃いブラウンを基調にしたシックで落ち着いた雰囲気を目指し、ゆとりを持って過ごせるようにと個室内はスペースを広く取り設計した。
近江牛や飛騨牛などのブランド牛を含む黒毛和牛を中心に、その時々の状態の良い肉を、必ず店主自らが見定めて仕入れる。保健所からの認可を得ており、生のまま食べられる肉も提供する。
ヒレと隣接する部位のカルビ肉「カイノミ」(2,178円)は、カルビの脂の甘みとヒレのうま味の両方を同時に楽しめる。1.5センチほどに分厚く切った「厚切り上タン塩」(2,178円)や、柔らかい牛タンの根本の部位「芯タン」(2,728円)は、いずれも仕入れ時点から一切冷凍せずに提供することで、肉本来の持つうま味を逃すことなく味わえるという。「赤身肉の女王」とも呼ばれるヒレの希少部位「静岡そだちのシャトーブリアン」(時価)は、凝縮した肉のうま味と、ほぐれるほど柔らかい食感を楽しめる。このほか、近江牛の内ももの部位を薄くスライスして、ワサビやショウガを添えたしょう油で食べる「牛刺し」(1,078円)や、サツマイモのように甘みの強い北海道産のジャガイモ品種「インカのめざめ」を使う「インカのめざめのじゃがバター」(580円)などを用意する。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と個室以外ではマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。個室内は、焼き肉ロースターのファンが常に稼働し換気する。
オープンしたばかりの特需やSNSの告知の影響で、順調に集客があるという。河村さんは「おいしい肉と併せて、この店の空間やここで過ごす時間を楽しんでほしい。『またここに来たい』と思える店を目指し、サービスを提供していきたい」と意気込む。
営業時間は17時~23時(日曜・祝日は16時30分~22時30分)。