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浜松でサウンドデザインフェスティバル 「音と創るコミュニケーションのカタチ」テーマに

「気軽に足を運んでほしい」と話すスタッフ

「気軽に足を運んでほしい」と話すスタッフ

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 浜松・中央の「アクトシティ 浜松展示イベントホール」(浜松市中区中央)で12月11日・12日、イベント「サウンドデザインフェスティバル in 浜松2021」が開催される。

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 文化芸術と産業経済の創造性に富んだ都市として、2014(平成26)年に「ユネスコ創造都市ネットワーク」の音楽分野に加盟した浜松市。「音」の持つ新たな可能性を求めて、2016(平成28)年から「サウンドデザイン」をキーワードとした事業を継続してきた。同イベントは昨年予定していたが、新型コロナ禍の影響のため延期となり、今年開催を迎える。「サウンドデザイン」としての事業は今回で終了とするため、これまで推進してきた集大成として、音の多様性や創造性を表現する。

 コロナ禍において個々の生活が見直される中、テーマを「音と創るコミュニケーションのカタチ」に定め、誰もが音づくりを楽しめる場を創出する。音に関する作品の展示や子どもから大人まで楽しめるステージイベント、ワークショップなどを一部オンライン配信も取り入れて行う。

 作品展示ブースでは、地元楽器メーカーや地域内外のクリエーターの作品が並ぶ。音を通して世界をつなぐことを目指して制作した「Global Sequencer(グローバルシーケンサー)」は、インターネット環境があれば、誰でも簡単に使うことができる演奏装置。世界中から集まった音をランダムに組み合わせて新しい音を生み出し、世界とのつながりを感じることができる。「ヤマハ」による「誰でもピアノ」は、1本指でメロディーを弾くと、伴奏とペダルが自動で追従し、誰でもピアニストのように演奏できる楽器。このほか、最新技術と伝統的な楽器を融合した、「ローランド」の「電子和太鼓」などを展示する。

 ステージイベントとして、打楽器奏者山口ともさんの、廃品を加工した楽器で奏でる音楽会や、音楽プロデューサーSTUTS(スタッツ)さんによるミニライブなどを行う。ワークショップでは、ピアノの内部構造や調律師の仕事を見学できる「ピアノ解体ショー」や、スピーカーユニットと紙粘土を使いオリジナルスピーカーを作る「楽しく作るヘンテコスピーカー」などを企画。いずれも、普段と異なる視点で、音を楽しみ体感できる。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、マスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。メイン会場は飲食禁止。ステージイベントは、ソーシャルディスタンスを保つため席数を減らして行う。会場が混雑する場合は入場制限する。

 ステージイベントとワークショップは公式ホームページからの事前予約が必要だが、空席があれば当日参加も受け付ける。人気の企画はすでに定員に達しているという。「サウンドデザインという言葉は難しく聞こえるが、専門的な知識は必要なく、誰でも楽しめる企画を用意している。何か新しい発見があると思うので、少しでも興味があれば足を運んでもらいたい」と浜松市創造都市・文化振興課の平田隆さん。「イベントを通して、豊かで住みやすい社会につながれば」とも。

 開催時間は10時~17時。入場無料(一部のワークショップは有料)。

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