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浜松のはんぺん専門店のアウトレット商品が好評 フードロス問題解決目指し

「当社のはんぺんを気軽に楽しんでほしい」と話す広報担当の岡安さん

「当社のはんぺんを気軽に楽しんでほしい」と話す広報担当の岡安さん

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 はんぺん専門店「魚秀」(浜松市西区舞阪町、TEL 053-592-0325)が販売する、規格外の商品をセットにした「訳アリ!はんぺん袋」が好評を受けている。

700グラムのはんぺんが入る「訳アリ!はんぺん袋」

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 同店は1945(昭和20)年に創業した、静岡県西部で唯一のはんぺん製造業の直営店。素材となる魚を石臼で練り上げ、魚本来のうま味を引き出すよう、添加物をほとんど使わずに製造する。1日当たり6000~1万枚を、冬場の繁忙期には1万5000枚を製造するが、製造過程で形がゆがんだり、割れて中の具材がはみ出してしまったりした規格外の商品は、やむを得ず廃棄していた。「味や品質は全く同じだが、通常の商品として販売することはできないため、フードロスの観点から長く課題として抱えていた」と広報担当の岡安史織さん。

 廃棄していたものを有効活用しようと、規格外の冷凍はんぺんの詰め放題を、イベント限定企画として考案。2018(平成30)年から2年連続で地元の物産展に出店し、企画を行うことで問題解決に向けて前進できたという。しかし、昨年は新型コロナ禍の影響でイベント自体が中止となり、規格外商品が大量に残り、振り出しに戻ってしまった。新たな試みを模索していたタイミングで、知人の食品販売会社からの声掛けを受け、試験的にネット販売で規格外のセット商品を販売したところ好評を得た。これをきっかけに今年1月から、袋詰めにした同商品を店頭で販売することにした。

 冷凍状態にした「訳アリはんぺん」を詰め合わせにして、通常の3分の1から4分の1ほどの価格で販売する。好評で売り切れが続いてしまったため、より多くの人の手に届くようにと、当初1袋1キロで販売していたものを700グラムに変更して、販売数を増やした。もちもちの食感に蒸し上げた「白はんぺん」やイワシを原料に使う黒はんぺん「いわしはんぺん」、ノリの風味が広がる「浜名湖のりはんぺん」などがランダムに詰まった同商品。中には、通常店頭販売しないウナギの蒲焼きを巻いた「うなぎ巻き」や、良質の素材を使う「鯛(たい)はんぺん」など、高価格帯の商品が含まれる場合もあるという。「何が入っているか分からないので、開けてからの楽しみにしてほしい」と岡安さん。

 同社では、クリームチーズで仕上げたカップに入るはんぺん「スプーン de はんぺん」を6月に発売。「SNS映え」も意識したかわいらしいデザインが反響を呼び、20~30代の若い世代も来店するようになったという。「『スプーン de はんぺん』を目当てに来店した方が、『訳あり!はんぺん袋』を購入する場合も多い。若い世代の方がSNSで発信してくれるため、一切広告していないが、他県からの来店客も増えた」と岡安さん。

 現在、地元農園とコラボして、規格外野菜を使った商品の販売を計画しており、今後もフードロス問題解決につながる運営を目指す。岡安さんは「寒いこの時期にぴったりの商品なので、家族との食事や友人、知人へプレゼントなどで、気軽に試してほしい。味と品質はそのままなので、お得に購入して当社のはんぺんを楽しんでもらえれば」と話す。

 価格は1袋540円。営業時間は9時~17時。

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