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浜松・恒武町に定食と喫茶の店 創業48年の味そのままに移転リニューアル

「いつでも気軽に来店できる店にしたい」と話す雨澤社長(中)とスタッフ

「いつでも気軽に来店できる店にしたい」と話す雨澤社長(中)とスタッフ

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 「定食と喫茶店『ボルドー』」(浜松市東区恒武町、TEL 053-548-5035)が1月11日、リニューアルオープンした。

自家製デミグラスソースの「ハンバーグ定食」

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 1974(昭和49)年に南区卸本町のホテル内のテナントとして、社長の雨澤勝さんの両親が創業。ホテルの宿泊者や周辺の会社員を顧客とし、手作りで温かみのある食事を提供してきたが新型コロナ禍の影響を受け、一昨年にホテルが閉館。その後も館内で営業をしてきたが、厳しい経営環境が続いたため、雨澤さんが事業継承する形を取り、リニューアルを決めた。周囲にあまり飲食店がないため需要を見込み同所へ移転。創業からの続く味はそのままに、新しいメニューを加えてオープンを迎えた。

 店舗面積は約30坪。席数は、テーブル席18席、カウンター席13席の計31席。店舗デザインは、白を基調にシンプルで清潔感ある空間に仕上げた。創業当時からある皿やコーヒーカップなどの食器をそのまま使い、昔懐かしい雰囲気を演出する。

 時間帯によりメニューを変えて、ランチタイムには定食を、カフェタイムにはスイーツやドリンクなどを提供する。来店客を待たせないように、注文を受けてから10分以内に提供するように心掛ける。

 隠し味に赤ワインを入れた自家製デミグラスソースを使う「ハンバーグ定食」(1,080円)は、脂のしつこさを抑えて仕上げる。肉厚でフワフワの食感を楽しめる「特大アジフライ定食」(1,080円)は、刺し身でも食べられるほど新鮮なアジを使うという。200グラム以上の大きなアジを使うため、仕入れの都合により提供できない場合がある。リニューアルをきっかけに試行錯誤して作り上げた新メニュー「牛カツ定食(1,580円)」は、国産牛を使い、赤さが残るミディアムレアの状態で提供。このほか、「なすのみそ炒め定食」(880円)や「チキン南蛮定食」(880円)など、約15種類の定食をそろえる。

 カフェタイムに提供する「ボルドープリン」(430円)は、硬めの食感に仕上げ、少し苦味のあるカラメルソースをかけた大人向けで懐かしい味わいのプリン。コーヒー豆専門店「豆の木」(西区)のフェアトレードの深入り豆を使う「ボルドーブレンド(430円)は、リキュールのような甘さとコクの広がるオリジナルブレンドコーヒー。このほか、旬のフルーツと生クリームをサンドした「シフォンケーキ(630円)」や、シナモンやクローブなどのスパイスをブレンドした自家製ジンジャーシロップの「ホットジンジャー」(460円)、「ジンジャーティー」(490円)などを提供する。

 新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒と検温、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、カウンター席にパーティションを設置する。

 オープン後は、知人や友人を中心に多くの来店があり、順調な滑り出しだという。今後は、老若男女問わず地域から愛される店を目指す。雨澤社長は「出来たてで温かい、家庭的な食事を用意している。1人でも、コーヒー1杯の来店でも歓迎するので、かしこまらず気軽に来店してほしい」と話す。

 営業時間は、ランチタイム=11時~14時、カフェタイム=14時~17時。日曜・祝日定休。

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