カフェ「cafe macolinne(マコリンヌ)」(浜松市中区板屋町)が1月26日、オープンした。
店主の森真希子さんは、飲食業とは別の業界で13年間会社員として勤めてきた。料理とカフェ巡りが趣味で、いつか自身の店を持ちたいと思い描いていた森さん。「やってみたい思いがあるなら、チャレンジしたらどうか」という夫からの後押しを受け、退職を決め、同店のオープンにこぎ着けた。人と人とのつながりを大切にし、くつろぎの空間を提供する店づくりを目指す。
店舗面積は約15坪。席数は、テーブル席10席、カウンター席4席の計14席。店舗デザインは「ヨーロッパの田舎町のカフェ」をイメージした。むき出しのコンクリートのフロアや元々あった壁のキズをあえてそのまま残し、古き良き雰囲気を演出する。電球のオレンジ色の明かりや木材を使うヴィンテージ家具が並び、温かみのある空間が広がる。
ランチタイムは2種類のメニューを用意。クミンやシナモン、ターメリックなど約15種類のスパイスを独自に配合する「月替りスパイスカレー」(1,430円)は、赤ワインビネガーを使う南インド地方のカレー「ポークビンダルカレー」。今後は「チキンカレー」や「スープカレー」などを月替わりで提供するように予定している。「月替り煮込み料理」(1,595円)は、月替わりでメイン料理を用意するセットメニュー。2月は、ベルギー料理「鶏もも肉の白ビール煮」を提供。国産の鶏を1時間ほどかけて柔らかく煮込み、生クリームを入れて仕上げる。いずれのメニューも、地元農家から直接仕入れる野菜を盛り合わせた副菜とドリンクがセットになる。
カフェタイムには自家製スイーツを提供。卵1個をまるごと使う「焼きプリン」(450円)は、ほろ苦いカラメルソースをかけて仕上げる。ドリップコーヒーに生クリームを練り込む「自家製コーヒーアイス」(400円)は、滑らかな口当たりを楽しめる。このほか、ミルククリームとコーヒー、リキュールを3層にする「クリームコーヒーゼリー」(500円)などを用意する。
新型コロナウイルス対策として、来店時に手指消毒、食事以外の時間はマスク着用を求める。スタッフは、出勤前の検温、マスク着用、手指消毒を義務化。飛まつ防止のため、パーティションを設置。店内は、定期的に出入り口を開けて換気を徹底する。
新型コロナ禍の影響で街中に人通りが少ないため、友人や知人、SNSで評判を聞きつけた来店客が多いという。今後は、少しずつ周知され、徐々に集客につながるように期待する。森さんは「食事と場所を提供するだけでなく、人と人とのつながりを作り出すような店にしていきたい。いつでも気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。
営業時間は、ランチタイム=11時~15時、カフェタイム=15時~18時。日曜・月曜定休。