遠州鉄道(TEL 053-435-0221)が現在、映画「きさらぎ駅」の公開を記念して、映画シーンのパネルなどを展示した「ギャラリー電車」を新浜松駅に設置している。
映画「きさらぎ駅」は、同鉄道のさぎの宮駅がモチーフになったとされる都市伝説を題材にした実写映画で、6月3日から全国112館で公開。浜松市内では映画館「シネマイーラ」(中区)で上映する。モデル地となったことをきっかけに、公開記念のコラボイベントを企画し、観光誘客につなげようと開催を決めた。
「ギャラリー電車」は、新浜松駅の2番線ホームに設置。実際に撮影で使われた2両編成車両「1003号編成」の車内をギャラリーとして使い、映画シーンやオフショット写真、キャスト紹介などのパネルを展示。一方、さぎのみや駅では、駅名表示の一部を「きさらぎ駅」に変更して映画の世界観を演出する。「映画ファンにロケ地めぐりを楽しんでほしい」と広報担当者の望月陽平さん。
新浜松駅でコラボグッズも販売する。映画のロケ地となった同鉄道と長野県の「上田電鉄」とのコラボ商品「ロケ地コラボ乗車券」(2,180円)は、来年6月30日まで有効の両社の1日乗り放題切符をセットにする。このほか、映画シーンをデザインした台紙に2枚のレプリカ切符が入る「きさらぎ駅レプリカ切符」(500円)や、きさらぎ駅の名看板をデザインした「キーホルダー」(600円)などを用意する。
さぎの宮駅近くに本店を構える和菓子店「あおい」(東区)では、コラボした「切符型クッキー」(626円)を販売。きさらぎ駅とさぎの宮駅の切符の形になっており、遠鉄の車両もプリントする。「マツモトキヨシさぎの宮駅前店」と「あおい」、「遠鉄ストア」全33店で扱う。
望月さんは「遠州鉄道が舞台になった映画を楽しんでほしい。その上で、ギャラリー電車やさぎの宮駅に訪れて、浜松周辺エリアの観光が盛り上がるきっかけになれたら」と話す。
ギャラリー電車には、映画館で販売する映画公式パンフレット持参者かコラボグッズ購入者が入場できる。公開時間は10~15時。6月26日まで(土曜・日曜限定)。