浜松産ブランド牛「峯野牛」の販売店「峯野牛直売店」(浜松市北区細江町中川、TEL 053-523-7770)が8月10日、リニューアルオープンした。
畜産業者「峯野牧場」は1970(昭和45)年に創業し、北区引佐町で牛の飼育を始めた。2007(平成19)年にオリジナルブランド牛「峯野牛」を立ち上げ、牧場内で精肉販売を開始。同所が手狭になったため、2015(平成27)年、北区根洗町に直営店「峯野牛直売店」をオープンした。従来、外部業者に委託していた肉をカットする工程を自社で行いたいと考えた同社。加工工場を新設し、工場を併設した直売所として同店をオープンした。
「峯野牛」は、同牧場の中でも、飼料や生育環境など特別な育て方をした牛のみを対象にする浜松産ブランド牛。霜降り牛の様な脂分が多い肉ではなく、赤身のうまみにこだわる。脂身の融点が低い特徴も持つため、口に残る脂のしつこさがないという。
店舗面積は約10坪。女性をメインターゲットにした店舗は、「精肉店らしくない店」をイメージし、白色を基調に清潔感あるカフェの様な雰囲気にデザイン。入店するとガラス越しに牛肉をカットしている工場の様子を見られるように設計。店内に設置したモニターには、牧場と牛を飼育している映像を流す。「どこで誰が作っているかを伝えることで、食の安心と安全に配慮した」と社長の峯野忍さん。
同店では、「峯野牛」のみを販売する。ステーキ用の肉「サーロイン」(100グラム=1,010円~)やうまみが強くすき焼きやしゃぶしゃぶに合うという「リブロース」(100グラム=900円~)など、約50種類をそろえる。一頭まるごと取り扱うため、もも肉の一部「トモサンカク」、バラ肉の一部「カイノミ」(以上、100グラム=930円~)など、希少部位とされる肉も販売する。
峯野牛の味をしっかりと感じられるようにと考案した、自家製の弁当や総菜も販売。オニオンソースの「ハンバーグ」(880円)は、市内ホテルの料理長が監修。このほか、フレンチの要素を取り入れトリュフソースで仕上げた「ローストビーフ弁当」(880円)や試行を繰り返して最適な部位を選び抜いた「牛丼」(780円~)など、常時7種類をそろえる。
「多くの人に支えられオープンを迎えることができ感謝している」と峯野さん。「『峯野牛』は、この店でしか販売していない。こだわりのラインナップを試してもらえたら」とも。
営業時間は10時~17時。月曜・火曜・日曜定休。