食品の商品開発やキッチンカーを運営する「Food Officeハチドリ」(浜松市浜北区平口、TEL 053-548-0778)が10月8日、新商品「家康出世健康加哩(カレー)」の販売を始めた。
同社は、薬膳料理研究家のヤマグチヒロさんが社長を務め、スパイスカレーとビニヤニ専門店「ハマキタビリヤニ」(浜北区)などを運営する。ヤマグチさんは、東京の調理師学校を卒業後、中国薬膳料理研究会認定の国際薬膳調理師免許を取得。東京の渋谷を拠点に10年間、健康志向の高い食事のケータリングや食品メーカーの商品開発など、薬膳料理を通してさまざまな事業を手がけてきた経歴を持つ。
来年放送予定のNHK大河ドラマ「どうする家康」にきっかけに、商品開発を行った。「平均寿命が37~38歳だったとされる時代に、75歳まで生きた徳川家康は、健康意識が高く常に粗食を心がけていた」とヤマグチさん。家康の健康を支えた「粗食」に着目し、薬膳などを使う健康に良いレトルトカレーを作り上げた。
防腐剤や着色料、合成アミノ酸などの添加物は使わず、ゴボウとシイタケのうま味をベースに国産野菜を使って味を組み立てた。漢方食材として、ケイヒやチョウジ、ウコンなどのスパイスを配合。とろみを付けるための小麦粉は使わないグルテンフリーで、サラッとした口当たりを楽しめる。家康が好んだとされるみそを加えることで、コクを補ったという。「江戸時代でも実現できたような素材を使ったので、家康も食べていたのではないかと思えるようなカレーに仕上がった」とヤマグチさん。
パッケージは「予防医学のように健康カレーを食べてほしい」という思いから、江戸時代の薬袋をイメージしてデザイン。商品の題字は書道家が手がけた。
ヤマグチさんは「浜松に訪れた人に食べてもらい、家康のように健康になってやりたいことを実現してほしい。江戸時代にタイムスリップしたような感覚で楽しんでもらえたら」とも。
価格は180グラム入り1,296円。「ハマキタビリヤニ」で販売する。