遠鉄百貨店(浜松市中区砂山町、TEL 053-457-0001)が2月22日、本館地下1階の食品コーナーをリニューアルした。
従来の弁当・総菜売り場、全国と地元グルメを集めた3ブースを統合し、「えんてつグルメセレクト」としてリニューアルした。テナントに集客を委ねるのではなく、同店スタッフ自らが商品を選んだ「食のセレクトショップ」として、地元人気店や全国のグルメをそろえる。MD戦略部副部長の小坂直也さんは「構想2年、準備に1年かかった。何度も足を運び、各店との信頼関係を築き上げ実現した」と話す。
ベーカリーコーナーには、19ブランドのパンを用意。地元人気店の「みみパン」(中区)、「おやつ工房歩歩」(西区)、愛知県の有名店「NBI BAKER’S」(豊橋市)や「maison du miel」(名古屋市)などが並ぶ。物流システムを持たない少量生産の小規模店へは同店が集荷に向かい、日替わりで店頭に並べることで常に充実した品ぞろえを心がける。
浜松を中心とした遠州エリアにある人気店のギョーザを集めたコーナー「名店のギョーザ」には、「たつはん」(浜北区)、「楊子菜館」(南区)など21店のギョーザをそろえる。中には通常持ち帰り販売を行っていない店のギョーザも並ぶ。
自社農場を持つフレンチレストラン「LENRI(レンリ)」は、常設店を出店。パフェに見立てたカップサラダ「浜松野菜パフェ」 (500円)は、カラフルな野菜ムースの層を重ね、エディブルフラワーとマイクロリーフをのせて彩り豊かに仕上げる。このほか、地元野菜を使った「小エビとアボカドとカッテージチーズのカスクート」(1,100円)などを用意。シェフの町田通さんは「静岡県産の食材を使い、生産者の思いを料理に表現した」と話す。
地元食材や地元取引先とのコラボ商品も用意する。老舗ソースメーカー「鳥居食品」(中区)と共同開発した「ハンバーグソース」(520円)は、同店限定販売のトマトの酸味が利いたソース。このほか、スペイン料理店「エルカミーノ」(中区)の「魚介とエビのクリーム煮」(1,490円)、鮮魚店「サンフィッシュ木野」(南区)とヒラメ養殖会社「伸東養魚」(湖西市)のコラボ丼「ヒラメとマグロの紅白丼」(1,080円)などを用意する。
営業推進部長の中村千佳さんは「今後も店舗数を増やし、地元の方と一緒に育てていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~19時。