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浜松・大久保町にピーナツバター専門店 地元産「遠州落花」の魅力届ける

「食材の風味を楽しんでほしい」と話す店長の高田光弘さん(左)とスタッフ

「食材の風味を楽しんでほしい」と話す店長の高田光弘さん(左)とスタッフ

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 ピーナツバター専門店「K'LURA(クルラ)」(浜松市西区大久保町、TEL 053-543-9677)が3月1日、オープンした。

渋皮を取り除き白色に仕上げたピーナツバター

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 店長の高田光弘さんは、葉ネギやホウレンソウなどの農家も営む。野菜を同じ場所で育て続けることで品質が落ちてしまう「連作障害」に悩んでいた中、その対策のために地元産ブランド落花生「遠州落花」の栽培を始めたという。過去に、収穫したが販売先がなく困ったことがある経験から、自分たちで加工から販売まで行うことを決め、ピーナツバター製造に踏み切った。高田さんは「昔はここの赤土を生かした落花生栽培が盛んだったが衰退してしまった。食材本来の味を生かしたピーナツバターで、『遠州落花』のおいしさを広めたい」と話す。

 店舗面積は約10坪。テイクアウト専門で販売する。店舗デザインは、黒色を基調に高級感がある落ち着いたデザインに仕上げた。

 遠州落花は、三方原台地の赤土の成分によりうまみが増し、ほかの落花生よりもコクがあるという。遠州落花を使い、滑らかな口当たりに仕上げた「ピーナツバター」(105グラム=1,296円、225グラム=2,538円)は、砂糖・渋皮・豆の粒の有無により8種類を用意する。

 無糖ピーナツバターは、原材料に落花生のみを使い、豆本来のコクや自然な甘さを楽しめる。和三盆で甘みを加えたピーナツバターは、遠州灘産の塩でうまみを引き立てるという。高田さんは「一般的なピーナツバターに入っている渋皮を取り除き、白色に仕上げたピーナツバターも取り扱っている。ほかでは味わえない食材の風味を楽しんでもらえたら」と話す。このほか、独自製法で焙煎(ばいせん)した「ローストピーナツ」(135グラム=950円)も販売する。

 オープン後は口コミなどで評判が広がり、既にリピーターも多いという。「自分たちで販売まで行うので、来店者から喜びの声が直接聞けてうれしい。不安な中でスタートしたが、やりがいを感じる」と高田さん。「この事業を通して地域活性化にもつなげたい」とも。

 営業は土曜・日曜の10時~16時。店頭と同店オンラインショップで販売する。

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