浜松ではこの夏、各所で花火大会が開催される。
「新宮神社」(天竜区)では、コロナ禍を経て3年ぶりの開催となる「新宮神社夏祭り」を7月22日に開催する。同祭では、標高500メートルにある新宮池にみこしを乗せた舟が湖上にこぎ出す。花火は、暗くなってから「スターマイン」「仕掛け花火」「金魚花火」など約100発を打ち上げ、明かりをともした舟と一緒に観覧してもらう。
「秋葉山本宮秋葉神社」(天竜区)では、コロナ禍を経て4年ぶりとなる「奉納花火大会」を7月29日に開催する。明治初期に秋葉神社に花火を奉納し火よけを祈願したのが始まりとされる同大会。当日は「スターマイン」などの打ち上げ花火や「手筒花火」など約300発を打ち上げる。打ち上げ後には、「火難よけ・厄よけ」にご利益があるという手筒花火を進呈する抽選会を行う。
「天王宮大歳神社」(東区)では、江戸時代中期に始まったと伝わる「夏季大祭奉納煙火(天王花火大会)」を7月29日・30日に開催する。昨年はコロナ禍のため規模を縮小しての開催だったが、今年は花火の打ち上げ数を増やす。当日は、上がる炎のうるしのような色から「梨子花火(なしはなび)」と呼ばれる「手筒花火」や神社を囲む4町から打ち上がる花火を観覧してもらう。
浜名湖北西部にある「三ケ日猪鼻湖(いのはなこ)」(北区)では、1921(大正10)年より前から行われているという「三ケ日花火大会」が8月11日に開催される。大玉で打ち上げる「祝賀花火」、クジャクが羽を広げたように見える花火「湖上大スターマイン」などを約2000発打ち上げる。三ケ日花火大会実行委員会事務局長の坪井稔人さんは「花火は花火競技大会にも出場したことがある職人が作っている。職人の技術が光る見応えのある花火を楽しんでほしい」と話す。昨年は飲食店の出店を禁止としたが、今年は飲食ブースを設ける。有料席のチケットもオンライン購入できるようになり、観覧席として使っていなかった湖に一番近い席は「VIP席」として用意する。坪井さんは「オンラインチケットを使って浜松市民や市外の人にも来てもらえたら。飲食ブース以外の企画も考えているので楽しみにしてほしい」と話す。
新宮神社夏祭りの開催時間は18時~20時30分。奉納花火大会の開催時間は19時30分~21時。天王花火大会の開催時間は19時30分~21時。三ケ日花火大会の開催時間は19時30分~20時30分。いずれも小雨決行。