三島に本社を置く豆腐店「笹原庵」(三島市)の浜松支店(浜松市東区安新町、TEL 0120-146-102)がオープンし、リヤカーを使った販売方法が浜松市民の注目を集めている。
同店は三島で7年ほど前からリヤカーでの豆腐販売を始めた。4年前に静岡店を、昨年10月に浜松店を開いた。販売担当の下川良太さんは「車だと簡単に通り過ぎてしまうところも、リヤカーなら声を掛けてもらったらすぐに止まることができ、一人ひとり寧に接客できる」と、その利点を話す。
定休日の水曜日を除き、毎日販売している同サービス。東区と中区でエリア分けし、5~6台のリヤカーで移動販売することで、週1回のペースでエリアを網羅している。
商品は「寄せざる豆腐」(小=310円、中=590円)のほか、「特選手掬い生ゆば」(850円)、「絹・木綿とうふ」(各350円)、「あつ揚げ」(380円)など。豆腐は前日の夕方以降に三島の本店で仕込んだものを翌朝浜松へ運び、販売している。素材は、三重県産の大豆「フクユタカ」をベースに北海道産大豆をブレンド。にがりは兵庫県赤穂のにがりを使うなど国産100%にこだわる。「当店の豆腐は凝縮率が市販の約3倍のため、非常に濃厚な味を楽しんでもらえる」と下川さん。
浜松でリヤカー販売を始めて5カ月が過ぎた。「季節も温かくなってきたので、だんだん声を掛けられることも多くなった。いろいろな人と接する事で勉強になり、雨の日でも楽しくこの仕事ができている。温かく迎えてくれるのもうれしい」とも。
リヤカーでの営業時間は9時30分~17時。水曜定休。