企画展「サンエックス90周年 うちのコたちの大展覧会」が現在、遠鉄百貨店本館(浜松市中区砂山町)で開催されている。
昨年8月の東京開催を皮切りに全国を巡回する同展。5会場目になる浜松が東海エリア初開催となる。「リラックマ」「すみっコぐらし」など1000以上のキャラクターを生み出してきた「サンエックス」は1932(昭和7)年に創業。昨年90周年を迎えた節目に、同社では過去最大規模になる展覧会として企画した。
会場は「たれぱんだ」「リラックマ」「すみっコぐらし」を中心に年代ごとにキャラクターを分類した6部構成で、初公開となる原画や資料、映像などでキャラクター誕生の秘密に迫る。キャラクターは1980(昭和55)年から最新作まで約400種類を集めた。同社広報担当者の富田杏奈さんは「キャラクター個別の展示はあったが、キャラクター一同が集まる展示は珍しい。最近ではグッズが販売されていないキャラクターの展示もあるので、推しキャラを見に来てほしい」と話す。
1990年代ゾーンでは「たれぱんだ」の絵本原画や2メートルの「巨大たれぱんだ」を展示するほか、「ぶるぶるどっぐ」「ひらびっと」などの手描き原画を初公開する。2000年代ゾーンでは「リラックマ」のキャラクターたちが寝転ぶ立体作品や「あつめてぬいぐるみ」を約200体並べた展示を用意する。2010年代ゾーンでは「すみっコぐらし」の作者よこみぞゆりさんによる原画や映画の絵コンテなどを展示する。
会場内は一部を除き自由に撮影できるようにし、持参したぬいぐるみを置いて撮影できるフォトスポットも用意。ショップでは、同社のキャラクター同士がコラボした同展限定アイテムを中心にぬいぐるみや文具など約250アイテムをそろえる。同会場から販売開始する新商品「たれぱんだができるまで アクリルスタンド」「リラックマができるまで アクリルスタンド」(以上1,980 円)は、巡回当初から話題になったという「試作ぬいぐるみ」の展示をアクリルスタンドに再現する。3,300円以上の購入者には「オリジナルうちわ」を、入場者には3種類のデザインを用意した「しおり」を、それぞれ進呈する。
富田さんは「『知っている』『懐かしい』などいろいろな気付きがあり、世代を超えて楽しめる内容になっている。気軽に足を運んでもらえたら」と話す。
開館時間は10時~19時(15日は17時まで)。入場料は、一般=1,500円、中高生=1,200円、小学生=800円。8月15日まで。