飲食店7店が並ぶグルメ横丁「浜松出世横丁」(TEL 053-540-3998)が9月22日、商業ビル「WAVE BLDG. (旧:浜松松竹ビル)」(浜松市中区肴町)内にオープンした。
浜焼き「海坊主」のダッジオーブンで調理した蒸しカキ「ガンガン焼き」
浜松市の中心市街地をメインに飲食店を多店舗展開する「RHC」(中区)が運営する同店。コロナ禍で空きテナントが増え停滞した街中を活性化するために、何かできることはないかと模索し、繁華街「有楽街」の中心に位置する同所にグルメ横丁のオープンを決めた。同じ空間に居酒屋や寿司店、洋食店など、コンセプトの異なる店を一同にそろえ、各店地産地消をコンセプトにメニューをそろえる。
店舗面積は約240坪。7店舗合わせた席数は、テーブル=80席、カウンター=80席。店内は、黒とグレーを基調に木の家具や装飾をほどこした、シンプルで清潔感ある空間。エントランスには浜松まつりで使うちょうちんを飾り付け、「浜松らしさ」を演出する。
浜焼き専門店「海坊主」は、地元産を含めた魚介を各テーブルのコンロで焼き上げて味わう。ダッジオーブンで調理した蒸しカキ「ガンガン焼き」(4個=1,680円)は、凝縮したうま味とプリプリとした食感を楽しめるという。すし店「出世寿司」は、全国的な知名度を持つという魚店「サスエイ前田」や地元舞阪港など、全国から良質のネタを仕入れる。マグロ・ウニ・イクラなどをこぼれる程に盛り付けた「富士山こぼれ寿司」(1,980円)は、「映え」を意識したメニュー。「かにみその大葉巻天ぷら」(780円)などの一品料理も用意する。
洋食店「ハンバーグdamonde洋~こちょ」は、牛肉100%の「鉄板焼きハンバーグ」(1,280円)や約3センチに厚切りした「低温調理の極厚とんかつ」(1,080円)などを用意。横丁内で唯一ワインセラーを持ち、ワインも多く取りそろえる。串揚げ専門店「揚代官」は、静岡県産ブランド鳥「富嶽白鶏(ふがくはっけい)」を使う「もも」「ささみ大葉」や、同じく静岡産のブランド豚「はまな三丁目ポーク」を使う「串カツ」(以上200円)などを用意。いずれも手打ちで仕込み、米油で揚げるため脂のしつこさがなくアッサリと食べられるという。
焼き鳥店「鳥大将」は、静岡県産のブランド鶏の焼き鳥や、一羽からわずかしかとれないという希少部位「ちょうちん」(280円)や「白レバー」(200円)などを扱う。カウンター越しで焼き上げるため、ライブ感や店員とのコミュニケーションも楽しめる。ギョーザや点心を扱う居酒屋「びっくり餃天(ぎょうてん)」は、地元の人から観光客も楽しめるように、浜松のB級グルメをはじめとした幅広いメニューをそろえる。
お好み焼き店「夢や」は、各店で食べ歩きできるようにあえて小さめのサイズで提供する。焼き上がりに時間がかかるため、12種類の手作りおでんも用意。「セセリの黒コショウ焼き」(780円)などの鉄板焼きもそろえる。
オープン後は、多くの来店客が訪れ順調な滑り出しという。「食の魅力を通して、街中を盛り上げていきたい。ここに来るだけで浜松のさまざまな料理を楽しめるので、各店をはしごしながら楽しんでもらえたら」と話す。
営業時間は17時~翌2時(金曜・土曜・祝前日=翌3時まで、日曜=24時まで)。月曜定休。