音楽イベント「第31回 ハママツ・ジャズ・ウィーク」が10月14日から、アクトシティ浜松を中心とした市内各所で開催される。
浜松市による「音楽のまちづくり事業」の一環として、1992(平成4)年から行っている同イベント。ジャズをテーマに官民一体となって企画運営するユニークな地域文化イベントとして開催してきた。30年に及ぶ活動が評価され昨年、「ミュージック・ペンクラブ音楽賞」のポピュラー部門イベント企画賞を受賞。「街中に音楽があり、音楽が街をつくり出す」をコンセプトに、ジャズ音楽の魅力と楽しさを伝える。
イベントでは、9日間にわたりジャズが持つ「大衆性・芸術性・多様性」を表現する多彩な企画を用意する。15日に開催する「ファミリージャズコンサート」は、小さな子どもから大人まで楽しめるよう、プロミュージシャンとのセッションの体験コーナーなどを用意。気軽にジャズに触れられる。10月21日は、今年の新企画「海野雅威(うんのただたか)のジャズピアノ 公開ワークショップ」を開く。ジャズピアニストの海野雅威さんが、自身の海外活動の体験談などを交えながら、浜松市内で活動するピアニスト3人を対象にステージ上で実践的なアドバイスを行う。
21日・22日に開催する「ストリートジャズ・フェスティバル」は、大河ドラマ「どうする家康」を盛り上げようと企画。大河ドラマ館敷地内の葵(あおい)広場を会場に、徳川家康ゆかりの地とされる岡崎市・浜松市・静岡市の3エリアからプロミュージシャンを招き、交流ステージを披露する。21日は、大河ドラマの特設パネル展示を行う。地元を拠点に活動するサックス奏者の森山みずきさんをリーダーとするカルテットが出向いて演奏する「出前ジャズコンサート」は、市内小中学校に加えて、今年から特別支援学校でも開催する。
最終日のメインコンサート「ヤマハ ジャズ フェスティバル」は、国内外のトップアーティストが出演する。3部構成で、海野雅威さん率いるニューヨークトリオの演奏、荻野目洋子さんのライブの後、今年90歳を迎えた日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫さん率いる「渡辺貞夫オーケストラ」がフィナーレを飾る。
ヤマハ総務部の佐藤伸行さんは「街角からイベントホール、市内のジャズクラブなどでも開催する。世代問わず楽しめる音楽なので、いろいろなかたちでジャズと触れ合い楽しんでもらえたら」と話す。
10月22日まで。