「中川政七商店 浜松メイワン店」(浜松市中区砂山町、TEL 053-488-4650)が11月13日、浜松駅ビル「メイワン」の1階にオープンした。静岡県内の常設店舗としては初めての出店となる。
「中川政七商店」は、高級麻織物「奈良晒(ざらし)」の卸問屋として1716年に創業。現在は日本の工芸に根差した生活雑貨の企画製造・販売や業界特化型の経営コンサルティングなどの事業を展開する。同社によると、ものづくりが暮らしに根付く地域への出店に力を入れる中、浜松市には遠州織物などのメーカーが複数あることから出店を決めたという。
店舗面積は約44坪。食卓に見立ててキッチンカウンターを模した棚や円テーブルを置き、調理道具などを並べて暮らしのスタイルを提案する。郷土食材を取り入れた「産地のカレー」(496円)をはじめとする食品のほか、麻などを使い季節に合わせた衣類など合わせて約2000点をそろえる。組み木の技術を生かした救急箱で知られる岳南木工商会(静岡市葵区)と共に作ったタモ製の道具箱や横長道具箱(以上、9,900円)もそろえた。
店長の齋藤優さんは「近くに店ができてうれしいという声をもらい喜んでいる。多くの商品に出合ってもらうために何度も足を運んでもらえる店にしたい」と話す。
営業時間は10時~20時。店休日はメイワンに準ずる。